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世界各地から招かれる国際的セラピスト 奥田健次独占インタビュー【前編】
世界各地から招かれる国際的セラピスト 奥田健次独占インタビュー【前編】
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学会でワサワサっと

パートタイム教授、奥田健次です(^^)

大学を超早期退職させてもらって、西軽井沢5,000坪の廃校を再生しているところです。大学で教えるのは集中講義のみ。

臨床の仕事がノビノビやらせてもらえて、なおかつ研究活動も工夫ひとつで出来るって感じ。

週末は日本特殊教育学会の大会がありまして、今年も3つのシンポジウムに関わってます。

そのうち「緘黙(かんもく)」のシンポジウムの指定討論の役割って、昨年で3年連続でした(このシンポジウムで他にこんな連チャンはかつて無かった)。今年で前代未聞、4年連続の勝手に日本新記録更新事項。ホント、申し訳ない感じです、逆に。おれのコメントなんか役に立つのかしらん? でも、今年は区切りの良い回だとかで、上越教育大学の加藤先生とダブル指定討論ということですので、重荷はとても軽いものとなりました。

それにしても、加藤先生は「緘黙」のケース研究を発表されておられるので分かりますが、なんでおれに4年も連続って。それは多分、やっぱり応用行動分析学の(若手? もう中? 中堅か!)の立場で「緘黙」のケース数を一番持っているからかもしれない。といっても、おれのトータルのケースの中で「緘黙」のケースは全体の1%未満かな。全体のケース数が多いので「緘黙」のケースの割合が低くても、ケース数自体が多いということね。

なんでこんなに少ない割合なのか。

それは、特に「選択性緘黙(場面緘黙)」の場合、保護者や学校の大半が切羽詰まっていないからなのだろうと思います。保護者にとったら「家では喋ってるし、そのうち良くなるだろう」という根拠のない期待。学校にしてみたら「暴力や授業妨害で迷惑しているわけじゃないし、学校で喋らないけど必要になれば喋るようになるでしょ」という指導放棄。

これらの推測が正しかろうと思うのは、「選択性緘黙」の保護者が初診を申し込んで来た後、キャンセルする率が突出して高いという特徴があるから。おれの場合、初診を予約するのに本当に苦労する(はず)のだが、当日メール一つでキャンセルとかざら。中には、連絡もせずに時間になっても来ない人もいて、非常識さに驚愕することもありました。おれ、他の仕事を断って予約を入れているのにさ。

どうもキリギリスっぽいというか、目先のことで一喜一憂して油断しまくる人が多いようで。

自閉症・発達障害の保護者のキャンセル率なんか、1%もないよ。

で、「選択性緘黙」の保護者のうち、絶対にキャンセルなんかしない折り目正しい人(まあ、当たり前なんだけどね)の場合は、家庭でできるアセスメント方法とそれに付随する介入方法を提供すると、大学院生以上のレベルで緻密に実施してくれるんですよね。だから、おれのところに来て「選択性緘黙」が直らなかった事例は一つもないわけ。つーことは、親御さんにかかっているってことやんか。

だから確かに、親指導が何より大変で骨が折れます。

子どもの年齢が上がれば上がるほど大変です。子どもも思春期に入っていれば、親も年を取っているし学習性無力症みたいになっている場合がほとんどちゃうかな。どこへ連れて行っても直してもらえなかったでしょうからね。それで「どうせ連れて行っても・・・」って諦めて、やるべきことが出遅れてしまう。どうすることもできない過去の出来事で、うらみつらみばかり言うとか。タイムマシン無いのにさ。典型的な悪循環。

一般的にはこういう悪循環のまま放置されているケースがほとんどでしょう。そういう現状の中、特教のシンポジウムでは当事者らの献身的な活動のおかげで、少しでも早く適切な支援をというムーブメントが起こりつつあるのは、とても頼もしいことですね。

一般の方も、一日会員で学会参加が出来るので、興味のある方は日本特殊教育学会のサイトから今週末の大会のページのリンクを探してもらって、そちらでプログラムなどダウンロードできるはずです。

その前に、おれは朝から晩まで教育相談三昧してから現地に向かいます。

奥田健次

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コメント (12件)

  1. 親類に緘黙のこがいます
    小学校の頃先生に相談したら、うなずいたり首を振ったりするだけでお友達 が助けてくれていいお友達関係ができてますね問題ないですといってありました
    家ではしゃべりますからね
    中学になったら先生に怒られてるようですが喋ってません

    この子は赤ちゃんの頃から泣きかたがおかしくて あれっと思っていましたが先生が問題なしといって親が納得しているのに何も言えない…
    この子はどうなるでしょうね…

    スマホ買いました\(^o^)/
    書籍が安く読める(*^^*)
    でもメール打ちにくい(×_×)

  2. すみません、編集中に誤って送信してしまいました。

    息子のお友達の女の子が様子を聞いていると「 緘黙」なのではないかなと気がしています。

    私自身、その子の声をあまり聞いたことがありません。先日聞いたばかりなので、今度会ったら「 緘黙 」って知ってる?と聞いてみようとおもいます。

    学会、私も伺おうと思います。
    午前が午後、どちらかの拝聴になるかもですが。

    1日の午後、先生と時を同じくして、別教室で娘の担当心理士さんがシンポジウムに参加されてるのを発見。

    今朝のニュースでは今日からとても暑いとのこと。気をつけて下さいね。

  3. おはようございます!

    息子のお友達の女の子が様子を聞いてる」

  4. 奥田先生、こんばんは(*^_^*)

    明日東京はまた36度だそうです。
    暑過ぎる…
    秋が待ち遠しいです。

    私、学会に伺いたいと思っています(*’.'*)

    その前日に大きな仕事を一つ片付けないといけないのですが、無事に終わらせて元気に行きたいと思います。

    こちらは軽井沢とは気候が違うので、先生も気をつけていらして下さいね(* ‘ー’)ノ

  5. こんばんは♪

    そんなにドタキャンがあるなんて驚きです。しかもメールで連絡!?Ψ(`◇´)Ψ

    親指導に骨が折れる…ご苦労お察しします(´ヘ`;)

  6. こんばんは。

    ワサワサ??ワサワサ…

    ひっぱりだこですね。休むひまないですね〜(゚_゚;

    何歳になっても親子の信頼関係をゆるがさない努力をしたいものだと思います。親だからできないこともあるけれど、親しかできないこともある…。

    道中など、台風&大雨の影響が響かないといいですね。お気をつけて!

    私の住んでいるところは断水間近、ダムからからの危機なので災害にならない程度に降ってくれないとヤバイですけど。カモン台風。プリーズウォーター。です。

  7. こんばんは。
    中学のクラスメイトに緘黙の子がいましたが、話かけると表情や身体が強ばっていたのを思いだします。
    またそこから思いだしたのが、杉山先生訳の猫のクリッカートレーニングでした。
    猫を膝の上に乗せて、撫でて、筋肉がほぐれたら、クリックして、誉める。
    爪を切れるようになりますよ。という一節でした。
    今は膝の上に、猫を乗せてたら暑そうですが。
    お身体、ご自愛ください。

  8. 以前、奥田先生が出演されたTV番組「スッキリ」の教育相談後の親御さんへのインタビュー場面で、先生に言われた事を素直にやっただけで、たった3日で(息子さんの)オムツが外せた、と言われた後のお母様の笑顔がとても印象に残っています。

    専門家レベルの情報がネットで容易く誰でも知る事ができるようになり大変便利なのですが、情報の多さに混乱して翻弄されてしまう方もいるのでしょう…
    何にせよ、私だったら先生のプラチナ・チケット並の予約はお断りしません。

    明日から行われるシンポジウム、頑張ってください!

  9. 奥田先生、こんばんは。

    以前「かんもくの会」のページを見た時に、日本特殊教育学会のシンポジウムの事を知りました。先生は緘黙以外のテーマでも登壇されるのですね。うーん、拝聴したい!
    他にも興味のあるテーマが沢山ありました。
    支援学級の先生はこういう学会の存在を知っているのかなぁ。

    子供のことで色んな人と関わり、色んな思いをしてきて、最初は身構えるし、不信感は強いです。
    人のせいにしないように、個人攻撃にならないようにしようとは思っています。
    奥田先生の初診をキャンセルするなんて、ありえない!

    特殊教育学会は毎年各地で開催されているようなので、関西方面で開催されたらいいな~。来年は高知ですか。
    特殊教育学会という名前に疑問が・・・特別支援教育学会じゃダメなのかな?
    高機能やLD、ADHDは対象外なのでしょうか・・・

  10. こんばんは。

    先生のブログで初めて「緘黙」という言葉を聞きました。
    漢字だけではどう読むのかも最初はわかりませんでした。

    子どもの頃、そういえばそんな女の子いてたな~っと。
    極度の恥ずかしがり屋さんと人見知りで外ではしゃべらないんだなあと、きっと親も周りもその子の性格ととらえていたと思います。
    私もそんな感じに思っていました。

    先生のブログで「緘黙」を知り、早い段階で適切な指導をしていかないといけないんだと知りました。

    緘黙の認知度が非常に低いような気がします。もっとみんなが理解を深めて取り組んでいかないといけない問題なんだろうなと感じました。
    あまり理解されていない分、苦しんでいる親御さん、緘黙の子どもたちも多いはずです。そんな親御さんや子どもたちのために力を注いでいる先生に本当頭が下がりますm(_ _)m
    その他の事でも頭が下がりっぱなしでありますがm(_ _)m

    難しい問題かと思いますが、もっと緘黙についてみんなが考えていける世の中になれればと…
    こんな事言っている私もまだまだ理解不足でありますが(^^;)

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奥田健次(行動分析学者)プロフィール

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奥田健次(おくだけんじ)
身長・体重 174cm・63㎏
生年月日 1972年1月20日
血液型 B型
出身地 兵庫県

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