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高羽そらさんインタビュー

今日のウィルバーくん 1.4

今日は小難しい文章をあえて選んでみました。ケン・ウィルバーの文章は難解なものが多いので、慣れる必要があります。

 

ではなぜそれほど文章が難解なのか? それは言葉で言い表せないものを表現しようとするからです。少しでも誤解を与えないように記述しようとすれば、より意味が限定された語句を使用することになります。すると必然的に文章が難解になります。

 

ただその難解な文章から、自分が理解できる範囲の意味を汲み取ることが大切です。全てを理解する必要はありません。何か一つでも感じるものがあればいいのです。今日の文章から、そうしたものを感じていただけたらと思います。

 

〜以下抜粋。

 

瞑想の一つに、見守る自己、すなわち「目撃者」をその純粋な空性のうちにある源泉にまでさかのぼって求めていくタイプのものがある。その時、意識のなかに一切の対象はのぼらない。これは意識のなかで、はっきりと区別できる状態であり───すなわち非顕現への没入、あるいは止滅(現象がおきない)───、さまざまな呼び方をされている。無分別三昧、アイン、ニロディ(止滅と同じ)、「未知の雲」など。

 

これが元因(コーザル)〔すべての現象の出発(原因)となる〕の状態であり、独立した一つの意識状態である。これは深い、夢のない催眠の状態にたとえられる。すなわち単なる空白ではなく、完全に充満(フルネス)した状態であって、したがって、そのように、すなわち完全に「存在」が充満され、「存在」に浸された状態として、体験される。あまりにも充満しているので、いかなる顕現も、もはや、そこに含まれ得ようがないのである。対象として一切見ることができないゆえに、この純粋な「自己」は、純粋な「空」である。

 

〜以上抜粋。ケン・ウィルバー著『万物の歴史』より。

 

さて、いかかですか? メチャクチャ小難しい文章ですね。あまり考えずに読み流せば、何を言いたいのか全く理解できません。

 

悟りの状態を言葉で説明することは不可能です。ただそれに近いものを、かろうじて文章に表すことはできます。その見本がこのような文章です。

 

この文章は瞑想によって「目撃者」を求めた結果、到達する状態を言い表しています。ここから抜き出すべき言葉は二箇所あります。

 

まずは「夢のない催眠の状態」です。これは「夢のない睡眠の状態」と置き換えてもいいでしょう。すなわち眠っている時に夢を見ていない意識状態です。通常の私たちの感覚からすれば、全くの「無」です。ところがここにも「目撃者」は存在しています。「目撃者」は眠りません。私たちがその時の意識を「目撃者」として知覚することができれば、この至高の状態が理解できるはずです。

 

もう一箇所は、「完全に充満した状態」です。主体と客体が分離している限り、「完全に充満した状態」を経験することはできません。まだ対象を目撃しているからです。全てが一つだと理解できた時、そこには文字どおり全てが存在します。言葉では「空」と表現されますが、そこには全てが存在しているのです。だから対象として何も見ることがない、とウィルバーは述べています。

 

この小難しい文章を私なりに解釈すると、このようになります。理解できないからと投げ出さないで、そこからたった一つでもいいから何か感じるものを見つけ出す。それを繰り返すことで、こうした文章は理解が深まっていくと思います。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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