スピ系のマウンティングには要注意
秋雨前線が停滞しているので、予報どおりに雨が続いている。うっとうしいけれど、秋になるための通過点だから仕方ない。大雨の被害がこれ以上発生しないことを祈るしかない。
新作小説はクライマックスに入っているけれど、時間も押しているのでかなりテンパっている。今日も午前と午後に集中して書いた。でもまだまだ終点が遠い。だけどこれ以上やっても文章が雑になるだけなので、明日またがんばるしかない。
そんなボクの集中力をキープしてくれているのは音楽。新しいミュージシャンとの出会いを求めて冒険しているけれど、そればかりじゃない。やはりロック好きのボクとしては聴き逃せないアーティストがいる。なんと4年ぶりにロックの大御所がニューアルバムをリリースした。
9月7日にリリースされたレニー・クラヴィッツのニューアルバムで、『RAISE VIBRATION』というタイトル。
今日さっそく聴いた。いいよ、いいよ。めちゃレニー・クラヴィッツしてる。歳は取ったけれど、音楽に対するポテンシャルは若いころのまま。
なんでもほとんどの楽器を自分で演奏しているらしい。もちろん演奏だけでなく歌声も相変わらずノリノリ。しばらくじっくり聴き込んでみようと思う。
さて、最近なんとなく思うことを書いておく。
マウンティングという言葉が普通に使われるようになったけれど、スピ系の世界ってまさにマウンティングの嵐が吹き荒れていると思う。昔からそうだった。
上から目線で自分のいうとおりにすれば、人生は好転するというようなことを平気で言う人たちが大勢いる。自分の人生がうまくいっていると思うなら、黙ってその結果だけを見せていればいい。他人をつかまえて、ああだこうだと持論を押し付けたり、説得する必要なんてない。
だけどそのマウンティングを受け入れる人が多いのも、スピ系世界の特徴だと思う。つまり依存心が強く、常に誰かにどうにかしてもらおうと思っている。だからマウンティングされていることさえ気づかず、そのうえご丁寧にお金まで差し出している。
客観的に見ていると、あぁ時間とお金の無駄遣いだよなぁと思ってしまう。まぁそれでいいと思っている人がいるんだから、邪魔するつもりも揶揄するつもりもない。需要と供給があるんだから、仕方ないよね。
でももし違和感を感じている人がいたら、すみやかにその環境から離れたほうがいいよ。依存心の塊になって、いつか自分で考えることができなくなってくる。
「今のあなたはこうだから、ここを変えればこうなれる」という言葉に要注意だからね。これは『善意の恐怖』というもの。今の自分以外の何かに変わるように求めてくることは、まさにマウンティング行為だろう。
『何か』になる必要なんて、まったくない。こうなりたいと思うものが見つかれば、人間は全力で突き進む生き物だから。だから今の自分を目一杯経験して、それを味わえばいい。熱中できることがあればそれに邁進すればいいし、何もなければ楽しいと思うことを次々とやっていけばいい。
どうせ人生なんてあっという間だからね。もし人生に価値があるとしたら、限られた時間でどれだけ経験値を積めるかだと思う。それはうまくいくことだけじゃなく、失敗や失望も含めてのこと。そのすべてが貴重な経験値となるんだから。
うまくいくことだけにフォーカスしていてたら、尻込みするばかりになってしまう。いっぱい失敗して、いっぱい悔しがって、いっぱい泣けばいい。それでもやりたいと思うことを見つけられたら、それは最高の人生だと思う。それは他人の言うことを何万回聴いてもできない。自分の頭を使い、自分の身体で動くことでしか見つけられないものだと思う。
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