『銀河鉄道の夜』は明晰夢?
新人ミュージシャンを探すのが大好きで、ブレイクしそうな人をいつもチェックしている。ここ最近でボクが注目しているミュージシャンが2人いる。
ひとりはダーシャというアメリカのシンガーソングライター。カントリー系の24歳。『Austin』という曲に惹かれていて、ついメロディを口ずさんでしまう。ビジュアルもいい雰囲気なので、これから注目されるミュージシャンだと思う。
もう一人はアルテマスという謎の多いミュージシャン。イギリスとキプロスにルーツがある人物で、ボクの大好物なイギリス系ミュージシャン。最新曲の『I like the way you kiss me』という曲がヒット中。この曲がなんとも言えない不思議な魅力を放っている。
テンポが良くてメロディが耳につく。なのに斬新な雰囲気があるという作品。そしてミュージックビデオがかなり異質。見てもらったらわかると思うけれど、かなり独自な世界観が映像で表現されている。イギリスのビルボードではトップ10に入っていて、アメリカのチャートでもその勢いで上位にランクされそう。
さて、もしかしたら高校生の時以来という小説を読んだ。
2024年 読書#37
『銀河鉄道の夜』宮沢賢治 著という小説。ボクはKindle以外にKADOKAWAが運営しているBook Walkerという電子書籍アプリも使っている。そのサイトで青空文庫の無料作品で配信されていた。それで久しぶりに読んでみた。
相変わらず難解な童話作品。そもそも未完状態で宮沢賢治は亡くなっていて、改稿が他の人たちによってなされている。それゆえ作品としては未完なので、わからない部分があるのは致し方ないのだろう。有名な作品なのでストーリーは割愛しよう。
先ほども書いたけれど、以前に読んだのは高校生くらいだと思う。だから久しぶりに読み直してみて、素晴らしい作品であることは再認識できた。高校生のボクが理解できなかったのは、人生経験が不足していたからだろう。まぁ、今の年齢になっても十分な人生経験とは言えないかもしれないけれどwww
結局、『銀河鉄道』というのは死者の魂をあの世へ連れていく列車。だから主人公ジョバンニの親友であるカムパネルラが列車で旅立ってしまうのは、それだけで『死』を暗示している。だから意識が戻ったジョバンニがカムパネルラの死を知ったことで、「あぁ、やっぱり」という気持ちになってしまう。
様々な解釈がされている物語なので、ボクなりの解釈を書いおこう。これは明晰夢の体験記録だとボクは思う。ボク自身が明晰夢や体外離脱で亡くなった人と会っている。だからジョバンニが死んだ人たちと列車に同乗したのは、夢の世界を意識的に自覚していたからだろう。
これはジョバンニが死にかかっていたというわけではなく、夢の世界で親友の魂と繋がってしまったんだと思う。でもジョバンニは夢の世界で死を直視することで、この先の人生を悔いなく生きていくための動機になったんだろう。『夢体脱』の経験者としてその気持ちがわかるような気がする。
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