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世界各地から招かれる国際的セラピスト 奥田健次独占インタビュー【前編】
世界各地から招かれる国際的セラピスト 奥田健次独占インタビュー【前編】
奥田健次(行動分析学者)Xアマゾン

ANAでアナと雪の女王

パートタイム教授、行動分析学者の奥田健次です(^^)

大学を超早期退職しまして、西軽井沢で買い取った廃校を利用して学校づくりしています。

さて、今回のバンコク出張は行きも帰りも深夜便でした。帰ってくると日本も様変わりしています。・・・ってそういうこともあれば、そうでもないことも。ジョン・ボウカーが東北楽天に帰ってきたよというビッグニュースくらいか。真面目ガイジン、ボウカー。頑張れ!

頭ぼーっとしながら休憩時間にブログ書いてます。長時間のフライトで一睡も出来ないものですから、1週間で2回完全徹夜したことになります。さすがに帰国しても数日間、変な時間に眠くなったりと不調を引きずってしまいます。

飛行機では眠るのを諦めて、映画を見ることもあります。こうやって、映画嫌いを克服しつつあります。

今回、バンコクからの帰りの便でチョイスしたのは、『アナと雪の女王』(日本語吹き替え版)。

前評判も上映開始後も、すごい評判の作品でしたので。特に音楽。もともとディズニー音楽はクオリティーが高いので、その中でもイイというのはどんなもんなのでしょ。

気に入ったシーンと、思ったことを少し。どうせちょっとマニアックですよ。

まず、日本語吹き替え版の秀逸さが際立っていると思います。日本語の元々持っているの言語の特徴(音節やモーラ)が最大限に活かされた意訳から生まれた音韻の美しさ。母音が5つしかないからね。これを、もぞもぞと喋ったら気持ち悪いけど、ミュージカルでハッキリと母音を使うと聞こえがすこぶる明瞭になる。ちなみに英語には母音が9〜13個あります。

「雪だるまつくろう」は8音節。英語だと“Do You Want To Build A Snowman”で8音節。ところが「雪だるま」だけで5音節も食っちまう。英語の“Snowman”で2音節、“A”を入れても3音節です。

この歌の歌詞で意訳せざるを得なかった部分はここでしょ。

【英語歌詞】
Do you want to build a snowman.
It doesn’t have to be a snowman..

【意味】
雪だるまつくろう
雪だるまじゃなくてもいいからさ

日本語吹き替え版の歌詞は、こうなってます。

【日本語吹き替え版の歌詞】
雪だるまつくろう
大きな雪だるま

全然、意味が変わってきます。意訳というよりも翻案にせざるをえない事情があったのです。

アナは雪だるまを作りたいんじゃなくて、「姉ちゃんと遊びたい、会いたい」のが本当の気持ちです。だから、“It doesn’t have to be a snowman.”と歌ってます。でも、日本語吹き替え版の場合は意図が変わってしまって「大きな雪だるまを作ろう」と無邪気です。

ここは9音節です。snowmanはたった2音節なので、残り7音節も使えます。

でも「雪だるま」は5音節ですから、残りわずか4音節しかない。

だから「雪だるまじゃなくてもいいからさ」と歌いたくても、全然、字が余りすぎ。それで「大きな雪だるま」と9音節で合わせて成立させています。だからといって「やっぱり英語版がイイネ」という単純なことを言いたいのではなくて、日本語の特徴を活かして音節に合わせる作業をやることで、キャラクターの印象が変わってくるだろうと考察できるわけです。

こんなところから、英語版のアナのキャラクターは「ストレートな無邪気さ」が際立っていく可能性があるし、対する日本語吹き替え版のアナは「より無邪気で可愛らい」印象を与えるかもしれません。このことは、普通は気づかないものです。意識しないうちに影響を受ける印象レベルのものですから。

あれと同じよ。「先日、目撃された事故ですが、自動車のほうが激突したのですね」と聞かれるか、「先日、目撃された事故ですが、自動車のほうがぶつかったのですね」と聞かれるかで、目撃者の証言がコントロールされてしまうやつ。

って、めっちゃ「雪だるまつくろう」だけで語り尽くしてしまいそうやん。

松たか子さんが歌う主題歌「Let It Go(ありのままで)」が、世界中で絶賛されているといいます。「日本語吹き替え版がベストだ!」というようなコメントが多いそうですね。確かに素晴らしいものでした。松たか子さんのミュージカルバリバリの歌唱力、日本語歌詞がこれまた秀逸、そしてやはり日本語の言語上の特徴。さらに日本語の特徴は、主語を省略できるというのも大きい。制限と制約がもたらす美。

とにかく、あまりにも日本語吹き替え版が秀逸すぎる。まるで、日本で作られたアニメちゃうかと思ってしまうほどの出来です。

日本が世界で最後の公開国になったのは、もしかしてこの日本語吹き替えに相当な時間と労力をつぎ込んだからかもしれませんね。

ジャズっぽいゴスペル風ソング「愛さえあれば」も最高ですよ。日本語吹き替え版でのホームランフレーズは「トナカイへの愛情は異常だよ」

この曲は英語の曲名“Fixer Upper(ボロ物件)”です。こちらは、英語の曲のほうが音韻的には面白い、愉快。日本語の「愛情、異常」くらいの音韻ではなくて、タイトル自体で韻を踏んでますからね。「フィクサアッパ、フィクサアッパ♫」と楽しさが半端ない感じですよ。ただし、無理矢理に音符に英語を当て込んでいるので、早口言葉のよう。歌えると気持ちイイけど、歌えないよその早さ。

日本語吹き替え版の「愛さえあれば」は、無理矢理に音符に音を当て込む必要が無いので、気持ち良く歌えます。

この映画ですが「自己犠牲」というテーマが、きょうだい愛から浮き彫りにされてます。他にも自己犠牲のシーンだらけでした。雪だるまのオラフだってアナのために「溶けたって構わないさ」と暖炉の前でアナを世話してましたね。クリストフがハンスに届けるところもそう。

アナの自己犠牲がラストシーンなので最も印象に残るのですが、エルサだって幼少期からずっと妹のために閉じ籠もってましたからね。アナの自己犠牲のシーンは落涙もんでした。

昨日、佐久の映画館で3Dで見ました。

ANAの機内映画で見た感動を10としたら、映画館では1000くらいでした。3Dだし。氷のつぶつぶの暖簾みたいになっているところ、何度となく手を出してシャランシャランと触りたくなる奥行き感。

機内の2Dで見ているときにでも「奥行きをうまく使ってるなー」と思っていましたが、映画館での3Dを観て「なるほど、このためだったのね」とその制作者の意図が見えた気がします。

軽井沢の今年の雪、観測史上最大の1mでした。軽井沢はめっちゃ寒いけどそれほど雪が積もらない土地なのに。『アナと雪の女王』を観て、その雪景色のいくつかが今年の軽井沢の雪を彷彿しましたよ。

はっ(((゜д゜;))) 今年の北半球の1〜2月の異常な積雪は、もしかするともしかして?

ウォルトディズニーが『自動雪降らし機』を回したからかもしれんぞ。『アナと雪の女王』の宣伝のために。エルサ、暴れまくりで。

どっかオラフが、個人用雪雲付きでウロウロしてへんかしらん?

とりあえず千葉にいるかもよ。なんでかしらんが、千葉県にやたらそういうキャラが出没するんよなー。笑

奥田健次

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奥田健次(行動分析学者)プロフィール

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奥田健次(おくだけんじ)
身長・体重 174cm・63㎏
生年月日 1972年1月20日
血液型 B型
出身地 兵庫県

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