今日の言葉 12月25日
『自己認識の炎を燃え上がらせる』
気づくことが難しいと思うなら、一日を通して、湧き起こってくる思考と感情を一つ一つ書き出してみてください。嫉妬や羨望、それからうぬぼれや好色などといった反応、自分の言葉の背後にある本心などを書き出してみるのです。
さて、ここで重要なのは、自分が書き出したことを、何にも捉われない英知を用いて検討するということで、そのように検討すると、自分自身のあり方に気づくようになります。そして葛藤対立の原因は、自分に対する気づき(自己認識)の炎、自己知の炎の中で究明され、焼き尽くされるのです。
自分の思考や感情、意図や反応を書き出すことを続けてなくてはいけません。一、二回で止めてはいけないのです。そういったことに即座に気づけるようになるまで、かなりの日数に及んで書き出し続けなくてはいけません。
瞑想とは不断なる自己認識であるばかりでなく、不断なる自己放棄でもあります。正しい思考から瞑想が起こり、瞑想によって知恵の静溢さがもたらされ、その静溢さの中に、至高なるものが実感されるのです。
自分が思うことや感じること、自分の願望や反応を書き出すと、意識と無意識の協調や内面的な気づきが起こり、今度はそれが調和と理解をもたらしてくれるのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜