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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.855

人間と野生動物の垣根を超え、互いに共有できる『愛』は存在するのだろうか?

 

ある条件が整えば、ボクは存在すると思う。そう確信できるニュースがあった。

 

「クマが一緒にいてくれた」 行方不明の男児を森で発見

 

今年の1月22日、アメリカのノースカロライナ州で3歳の男の子が行方不明なった。無事に発見されたのは2日後の24日。それも森の中だった。夜には氷点下になる気温だし、2日目には50ミリの雨も降っている。

 

こんな条件なら、大人だって凍死する。ところがこの男の子は凍死するどころか、比較的健康な状態で発見されている。どうしていたのか尋ねると、驚くことを口にした。

 

「森にいるあいだ、ずっとクマと一緒だった」

 

事実はわからない。でも3歳の子供がこんな状況であえて嘘をつくとは思えない。もしかしたら夢か幻覚を見ていたのかもしれない。

 

だけど2日間も無事に過ごしていた子供の状態からすると、野ざらしでいたとは考えられない。ボクはこの子が事実を話しているような気がする。この森には実際にクマが生息しているので、単なる子供の想像だと言えない気がする。

 

ボクたち人間は、小さな子供を見ると笑顔になる。まだ保護を必要とする年代の子供からは、目に見えない『サイン』のようなものが放出されているのかもしれない。「ボクは弱いから、可愛がってね、面倒を見てね」と全身で訴えているんだと思う。

 

その対象は人間だけでなく、動物にも感じる。子猫や子犬を見て、憎たらしいと思う人を探すほうが難しいだろう。春になると小さなヘビの赤ちゃんを見かけることがあるけれど、ボクなんかその姿を見ているだけで可愛くて仕方ない。ヘビを飼おうと思ったことはないけれどね。

 

だから動物にも同じような感情があるんじゃないだろうか? 群で暮らす動物なんか、自分の子供でなくても守ったり育てたりする種が存在する。だからクマにだって、同じ感情が存在しても不思議じゃないだろう。

 

ただし条件があるだろうと思う。子グマがいて母性本能にあふれている母グマだったかも。そして空腹ではなく、周囲に危険も迫っていない。そんな落ち着いた状況のとき、放置すれば死に至る人間の子供を見つけたとしたら。

 

どうにかしてやろう、とそのクマは思うかもしれない。ボクはそんな気がするなぁ。

 

食べ物は与えられないとしても、クマの体温で温めてあげるだけで子供は生き延びる可能性が高くなる。捜索する人間たちが近づいてくる直前まで、そのクマは子供を守っていたんじゃないだろうか?

 

ボクはそんなことがあってもいいと思う。そして人間はそのクマの優しさを見習うべきだろう。人間と野生動物が共存する道は、絶対に存在すると思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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