ピンチで終わらせたらダメ
ピンチはいつやってくるかわからない。ボクのように小説を書くということは、常にピンチにさらされているようなもの。そのまま放置していると、ズブズブと精神の底無し沼に沈んでいく。自信もプライドもズタズタにされて、一歩も先に進めなくなってしまう。
ピンチをピンチで終わらせるのではなく、どうにか反転させてチャンスに変えていくべき。決して簡単なことじゃないけれど、手をこまねいているよりはトライしたほうが絶対にいい。ダメ元なんだからね。
なぜならチャンスという未来を担う希望の子供は、ピンチという両親から生まれてくるから。
新型コロナウイルスは、あらゆる人にピンチをもたらしている。健康面だけではなく、経済や精神状態にもダメージを与えている。だけどそのピンチのなかに、必ずチャンスの芽があると思う。
そんな期待を持ちたいところだけれど、それがなかなか難しいらしい。
テレワークの限界? 経験者の6割が「紙書類の確認・押印のために出社」
ウイルス感染を避けるため、可能な職種に関してはテレワークが実施されている。こういう機会がなければできなかったことだと思う。そして実際にやってみて、仕事の効率化が確認されつつあるらしい。
通勤のストレスはないし、無駄な会議も減った。自宅にいることで家族と過ごす時間も増える。もちろんデメリットもあるのは仕方ない。夫が長時間自宅にいることで、夫婦関係が微妙になっている人たちもいるらしいwww
ただもっと問題になるのは、古い会社の体質。リンク先の記事によると、テレワーク経験者の6割がやんごとなき事情で出社しているそう。その理由を見てまじで笑ってしまった。
その多くは紙書類の確認や、押印のための出社とのこと。テレワークを実施するような企業でさえ、ペーパーレスは進んでいないし、押印の習慣が払拭されていないということ。そんなことのためにいまの状況で出社するなんて、呆れるのを通り越して笑えてくる。
今回のウイルス騒動によって、企業の二極化が加速するような気がする。旧態依然とした習慣から抜け出せない会社と、このピンチを新しいシステムに移行するチャンスにしていく会社に分かれるだろう。そしてその後の経済活動において、両者の差は取り返せないほど開いていくと思う。
しんどいことが多いだろうけれど、がむしゃらになっていまのピンチをチャンスに変えていくしかない。ウイルスの蔓延という状況ゆえ、思い切ったことをやりやすいと思うんだよね。
昨日のニュースでは、近畿大学の附属高校がネットを使った授業を行なっていた。教師との細かいやりとりもできて、これならわざわざ通学する必要がない。生徒が同じ場所にがん首そろえているだけが学校ではないということ。学校教育について柔軟に考えるチャンスかもしれない。
苦境をなめている旅行業会も、アジア人を中心としたインバウンド体質を変えていくチャンス。本気で日本を観光立国として盛り上げていくつもりなら、リッチな欧州の人たちが興味を持ってくれるような日本に変えていく必要がある。このまま何もしなければ、今回のウイルスが終息しても同じことになってしまうだろう。
いまの苦しい日本の状況をピンチで終わらせるか、それともチャンスに変えていけるか。それによって、今後の日本が進む道は大きくちがってくると思う。
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