原因と結果が時系列だとは限らない
今日の神戸の最高気温は、ブログを書いている時点(午後4時)で30.7度。神戸としては今年最高の気温を記録している。確かに暑い。買い物に出て急な登り坂を歩いて帰ると、自宅マンションについたとたんに汗が噴き出た。ただ空気が乾燥しているので、思ったより過ごしやすい。
だけど梅雨が明けて太平洋高気圧に覆われたら、暑いのに湿度が高いという状況が続く。今日みたいな気候だったら、エアコンなしでも余裕で過ごせるんだけれどなぁ。ということで暑い夏にさらにホットになる曲を紹介しよう。
ボクが応援している女性ラッパーのドージャ・キャットが久しぶりに新曲をリリースした。3枚目のアルバムの制作に入っているらしく、おそらくそこに収録される曲だと思われる。
ちなみにニューアルバムを作るにあたって、彼女は過去の2作品が「金目当て」で、大勢の人が2流のポップに騙されてくれたから豪遊できたとツイートしていたwww すでにそのツイートは消したらしいけれど、かなり本気で新作に向き合っていることの証明だろう。
新曲は『Attention』というタイトルで、これまでの彼女の曲と雰囲気が違う気がする。ニューアルバムが楽しみになってきた。
さて、まずは読書記録から
2023年 読書#60
『現代語訳 吾妻鏡<14> 得宗時頼』五味文彦、本郷和人、西田友宏 編という書籍。昨年の大河ドラマである『鎌倉殿の13人』関連で読み続けている『吾妻鏡』の現代語訳。16巻まであるので、最後まで読み通そうと思っている。
今回は建長5年(1253年)〜正嘉元年(1257年)までの記録が掲載されている。鎌倉幕府としては北条時頼の元で安定飛行に入った時期。親王将軍は傀儡に過ぎず、ドラマの主人公だった義時、そして泰時の血筋に続く北条氏惣領である得宗家による支配が確立した時代。
北条時頼はこの時期に出家しているものの、実質的な支配は手放していない。鎌倉は禅宗文化が最盛期で、日蓮の布教もこの時期に始まっている。この先に元寇から日本を救う北条時宗はまだ子供。
続いて、一度観たけれど、かなり難解な作品なので再見した映画を紹介しておこう。
2023年 映画#88
『TENET テネット』(原題:Tenet)という2020年のアメリカ映画。監督はクリストファー・ノーランで、『インセプション』や『インターステラー』という作品を考えたら、時空に関して独自の概念を有している監督だとわかる。だからボクは彼の作品が大好き。
この作品もかなり難解な構成になっていて、1回目はストリーを追うのに神経を使ってしまう。それでもかなり面白かったけれど、2度目でわかったことがいくつもあった。いやぁ、さすがに奥が深い作品だわ。監督もあえて難解にしていると、インタビューに答えていたからなぁ。
この映画を理解するためには、時間の概念を再構築する必要があると思う。時間というものが過去から未来へと流れていく、という概念がある限り理解できないと思う。通常は原因があって結果が出る。
だけど結果が原因に影響を与えることもあり得る、という概念に反発を感じていると、この作品を見ても混乱するだけだろう。なにせ同じ空間に逆方向に進む世界が混ざり合っているんだから。よく映像で再現できたなぁと感心した。演じている出演者もそのシーンが意味していることがわからなかったらしい。
過去。現在、未来は時系列に流れるのではなく、同時に存在している。これはボクにとって揺るぎない概念でもあるけれど、この視点から見ることで理解できる作品だと思う。
例えば先ほどの写真。右側の黒人男性は主人公だけれど、戦っている相手も同じ人物。違う時間帯から来ているから。とまぁ、こんな不思議な作品。時間の概念を上書きしたい人にはオススメだよ。
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