「奥田先生」・・・by 文学少年
パートタイム教授、行動分析学者の奥田健次です。
大学をスパッと超早期退職し、退職する前にウリャっと購入した西軽井沢5,000坪の廃校。これを現在、個人で学校再生しているところです。パスタをアルデンテで茹でるくらい、未知で困難なチャレンジです。
このところオージーネタばかりでした。少し国内でのことも投入しておきましょう。
2013年は度重なるテレビ出演の影響もあったけど、テレビの前にも地元の新聞で紹介されたり、雑誌のインタビューやらワイドショーでのコメントやら、教育特集やら、あれこれ露出が多い1年でした。露出が多いと言っても、路上で露出してタイーホの迷走曲みたいな武勇伝はありません。酒も飲まんし。
で、本のほうはネタはまた貯まってきてるけど、なかなかまとまった時間が取れないんよね。出版社からのオファーも、もう11社になってるけど、なんとなく「よっしゃ、やるぞ!」という展開にはならず。
まあね、こうやってブログで緩いことを書いてお茶を濁してますけど。これがお金になるわけではなく、普段、拙著などを読んでくれたり講演会に聞きに来て下さる方々へのサービスだったり、裏方さんへのお礼の気持ちを込めたり。たまに、町で出くわしたアクシデントっぽい人のことを書き残しておいたり。
そうやって表現する媒体はありますよ。だし、ダイヤモンドブログさんは芸能人専用のブログということもあって、誰もが書けるフィールドというわけでもない。それなりに注目されるフィールドで、自由に気ままなことを書けます。
見た目はこんなんだからウサンクサ〜イってので敬遠されることも多々ありますが、新聞だってまあ一応、学者という立場もあるわけですから、寄稿すれば何回かに1回か、まあある程度の高頻度な割合で掲載されるのも分かってます。その新聞社が求めていることを意識して書けば、取り上げてもらえるもんです。ただし、あんまり気が進まないのは肩書きを利用されているような感じがしてしまうから。
とにかく、新聞に書くことはできるけど「書かれること」っていうのはなかなか無いでしょう。
先日、西軽井沢の自宅に「ある新聞」が送られてきました。また何か小さな記事が載ったのかな、もしくはまた本の広告とかでも掲載されてるのかなと思ったら、どでかく「奥田先生」というタイトルの記事が。
「え? おれ?」
読んでみたら、うちの学校で夏にキャンプをやってるんですが、そこに来ていた小学生の作文でした。都会から来た子どもらは、それぞれ良い思い出を持って帰ってくれてるんで、校長としてじゃなくって個人として嬉しいわけです(^^)
そんな感じで、おれは個人として楽しんでやってるわけですが、この小学生もタイトル通り「奥田先生」という個人のキャラクターに焦点を当てた作文を書いていて、それが朝日新聞の小学生新聞で見事採用。掲載されたということです。
子どもらが思い出を作って帰ってくれるだけでも嬉しいけど、こうやって作文も書いてくれるのも嬉しいですね。それが、しかも新聞にデカデカと採用されるなんて!
おめでとう! おめでたい! congratulations!! \(^o^)/
でね、読んでみたらさ。
これ、本当にすごいと思うよ。文章力、表現力。
本人とご家族に許可を得たので紙面の画像の一部を掲載します。学校の名前と子どもの名前も、新聞には堂々と掲載されているのですが、ブログのほうは不特定多数の人が読むし、中にはストーカーみたいな人もいるので、安全上の判断で隠しています。
なにせ本文が、すばらしいです。
冒頭がすばらしいでしょ(クリックして、次に出てくる画面の画像をさらにクリックすれば、読めるくらいのサイズになってると思います)。
これがもし「僕は、夏休みに西軽井沢にキャンプに行きました。そこにはチョット変わった関西弁ユーザーの奥田先生という先生がいて・・・」という出だしだったら平凡な感じ。それはそれで可愛いけどさ。
掲載されたこの作文の冒頭が秀逸なおかげで、読者はこの作者の少年が写真を見ながら懐かしい夏の思い出にふけっている情景を目に浮かべることができますよね。冒頭に続く以下の文章も、すべてにおいてうちの学校に来たことのない読者ですら、どんなところで何をしたのか想像するのを助けてくれる。
こりゃ将来、新聞記者か文筆業で成功するよな。
おれも、まあおれの場合はあんまり学校に行かないアカン子でしたが、本は読みまくったんよね。だから、おれも「僕は・・・」みたいな文章を書かない小学生になっていた。
高校の卒業文集では、ほとんどの生徒が流行歌の歌詞を書くか「僕はこの3年間で出会った数々の・・・」みたいな文章ばかりの中、おれだけ「私は不眠症であるにもかかわらず、この学校の授業では良く眠れていただけに、安眠の場であるここを卒業するのは残念だ」というようなイヤミを書いた。
子どもの頃から、世の中を裏返しに見てきているので、そのおかげで今がある。本だって自分から書きたいって言えば出版社が喜んでくれるし、自費出版なんかをやる必要もない立場に来ています。ありがたいことです。
ちょっとだけ話を変えます。
またほれ、義務教育の年齢段階で英語教育ってか。あれね、おれはクソ反対なの。先日のニュースで「中学の英語の授業は原則、英語で行うこと」になるんやって。
アメリカ人の友人も言ってたけどさ、「ここ20年くらいで日本人も、まだまだやけど、20年前と比べて日常会話が出来る人が増えているよな」ってね。でも、これには続きがあって「でもさ、会話してても自国の文化や各国との違いなんかを対照的に考える思考力があると思える日本人は少ないねえ」と。
ま、ネイティブに近い発音での日常会話が出来るようにな
先生、おつかれさまです。
少年の作文、読ませていただきました。
大人になったら先生のような…
微笑ましくて、かわいくて、感動でしばらく涙がとまりませんでした。
小さなカウボーイとなって、関西弁も
習得してほしいですね。
関東の方が関西弁を使うとなんだか、へんてこなことになりそうな
その時は、またまた、先生の出番ですね
こんばんは♪
少年は先生との思い出が宝物になっているんですね(^-^)素敵です。
英語教育に関しては私も同意見ですヽ(*`Д´)振り回される現場の先生と子供達が可哀想。物申しても、どうにもならない世の中ですが発信し続ける事は大切だと思います。
この作文の少年のような子がたくさん育ってくれれば明るい未来の兆しが見えるハズ。という観点からすれば先生はここでも種蒔きをされているんですよね。
子供達の為に私達大人が出来る事を考えて。
それにしても、先生の素性を知らない人があの作文を読んだら「奥田先生って何者(?_?)」でしょうね( ´艸`)
奥田先生、こんばんは。
作文、すごいですね。
沢山本を読んでいるのかなぁ。
それにしても素晴らしい表現力です。
先生みたいな大人になりたいって嬉しいですね☆
忠臣蔵を読みなさい!ですか~。
児童書は読んだことあります(苦笑)
小説だと討ち入りまでの動きや人物が細かく描写されているでしょうね。
討ち入りに参加しなかった浪士や家族にもそれぞれ物語があるでしょう。
これほど繰り返しドラマや映画化される話はありませんよね。
日本語でも説明は難しいです。
まず登場人物の名前長い・・・吉良なんやったけ?ってレベルです 汗
小説、探してみます。
昨日は学会お疲れさまでした。
10月の綾瀬市の講演会に続き、奥田先生のお話を聞くのは2回目でした。
もっともっとお話聞きたいと感じました。
そんな機会がまたありますように。
それまでブログや先生の著書を読んだりしています。
私もなんだか変わってるけど魅力的な大人になりたいです!
こんにちは(^-^)
小学生とは思えない上手な文章ですね。
書き出しとラストがたまらない(*^_^*)
先生と楽しく過ごした時間や彼のキラキラした目が浮かびます。 関西弁とバンダナの巻き方が上手になって遊び心のある素敵な大人になってほしい。
一人でも多く、たくさんの子供たちに 先生に出会って欲しいなぁ~
小説の冒頭部分を読んでるよう。
彼の横で写真を見て、一緒に思い出話を聴いてるみたいです(´ー`)
これからもっと色んな経験をして、広がっていく彼の感性が楽しみですね。
いいぞ~!まずはバンダナの巻き方と関西弁か!そこか!ガンバレ!
最後がそこで締めくくられてるのも、先生登場時の描写が伏線になってたのかな、すごい。とか深読みしてしまいます。
私はミニバスの練習で疲れて、授業中寝てるよな小学生で(^_^;)
それを隣の男子が「先生、○○が寝てま~す!」と告げても、「まあ、疲れてるんだ、寝かしといてやれ」と言ってくれたイカした?先生がいました。その先生は常々、とにかくお前ら本を読めよ!と言ってました。そのおかげか、本大好きです。
子ども達も普段スピーカーのようにうるさいのに本を読むときだけ、しばし静寂が訪れます。
日本の文化や歴史も、創造力と共に本を通して積み重ねていってくれたら良いなと思います。
赤穂浪士、読んだことないです。読んでみます。