大村あつしオフィシャルブログ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜＜最初のコラムへ　　　　　＜前のコラムへ

　趣味の世界なら、自分の好きなものを作ったり集めたりしても、売れる、売れないは二の次です。いえ、そもそも、そんな商売っ気は始めからありません。

　しかし、人生においてはそうはいきません。私たちは、要所要所で自分を売り込まなければならない場面に直面します。どんなに知識、体験をインプットしても、それを知恵として、そして実力としてアウトプットしなければ、どれほど履歴書が光り輝いていても、自分の価値に気付いてもらうことはできません。

　それでも、なかなか自分の実力を認めてもらえないケースは少なくありません。エピローグで紹介しているとおり、私は、魂込めた自分の原稿を誠心誠意売り込んだ結果、幸いなことにその原稿はデビュー作となりましたが、売り込みであれだけ苦労したのは、やはり自分の実力がなかなか評価してもらえなかったからに他なりません。そして、その原因は、私自身が自分のことを十分に評価できていなかったからだと思います。

　どうしたら自分が売れるのか。何をどう変えたら評価してもらえるのか。このように自分自身を徹底的に分析しないと、「私のこの素晴らしさがわからない世間が悪い」と益々意固地になり、自分の殻に閉じこもることになりかねません。実際、私は、売り込みの過程で何度もこうした心境になりました。

　その経験を通じて、私は、売り込むのも大切ですが、その前に、自分自身の分析に力を注ぐ重要性を学びました。きちんと分析すれば、当然のように自分の強み、弱みが浮き彫りになります。また、自分の実力と、それに対する周囲の評価や期待の温度差が感じ取れるようになります。さらに言えば、その差が生じてしまっている原因もわかりますし、その差を埋めるためにしなければいけないことも自ずと明白になります。

　ですから、もし、私がもう一度あのときに戻って原稿を売り込むとしたら、まず、自分自身を分析し、原稿ではなく、自分自身を売り込むことから始めると思います。

次のコラムへ＞ 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

再生回数、１６万回突破！　『エブリ リトル シング』第一話、「クワガタと少年」

『Excel VBAの神様　～ボクの人生を変えてくれた人～』

『もしドラ』作者の岩崎夏海さん推薦の、７割が感涙したVBAの本、そしてビジネス系自己啓発小説です。

　→　Amazonへ

第1章　真二、夜の公園でマクロとＶＢＡをはじめて知る
第2章　真二、知らない間にマクロを記録してしまう
第3章　真二、おそるおそるマクロを実行してみる
第4章　真二、メッセージを表示して感動する
第5章　真二、オブジェクトとメソッドが使えるようになる
第6章　真二、プロパティを覚えてドヤ顔になる
第7章　真二、算術演算子と関数をらくらく使いこなす
第8章　真二、意外とあっさりコレクションを理解する
第9章　真二、変数に腰を抜かす
第10章　真二、条件分岐と繰り返しでＶＢＡのすごさを知る
第11章　真二、みんなの前で見積入力システムを披露する

　→　Amazonへ