ワン・チャン、セレナ・ウィリアムズを撃破!ココ・ガウフ、大坂なおみを撃破(全豪オープン2020)(女子テニス352)
名は体を表す。
現在、僕が好きな唯一の東洋人プレイヤーのワン・チャンがセレナ・ウィリアムズを撃破した。
僕が見た中では、現時点の全豪オープンで最高の試合だった。
年に数回あるが、試合を観ながら涙が出てきた。
正直に言えば、ワン・チャンが2ndセット、Serving for the matchを落とし、3rdセットになった時に「ワン・チャン負けたか。やっぱり、セレナは強いな」と思った。
それでもワン・チャンはいいテニスをしていたが、4-4の時点で、「ここからセレナはギアを上げるんだろうな。強い選手の勝ちパターンだな」だと思った。
しかし、セレナにはもはやギアを上げる体力が残っていなかった。
やはりセレナは、出産を経て、そして38歳になり、確実に弱くなっている。
ただ、それを差し引いてもワン・チャンのテニスは素晴らしかった。
今日のテニスなら、相手が誰でも勝てただろう。
全米オープンでアシュリー・バーティーを破ったのはまぐれではなかった。
普通はこのレベルの選手になると、たとえばカロリーナ・プリスコバならサーブとか、エリーナ・スビトリーナならフットワークなどの武器を持っているものだが、ワン・チャンは粗がないのが武器である。
卓越した何かがあるわけではないが、素晴らしく高いレベルで完成されたオールラウンドプレーヤーだ。
このプレーが7試合できればそれこそ優勝もあり得るが、そこまでテニスは、そしてグランドスラムは甘くはない。
しかし、最高にハッピーな気分になれた。
一方で、ワン・チャンだけに、セレナ相手でもワンチャンあると思っていた。
やはり、名は体を表す。
そして、間髪入れずに観たのがもちろんココ・ガウフ vs 大坂なおみです。
僕は、もちろんそんな生き方はしませんが、女子テニスの試合予想だけで飯が食えると思っています。
しかし、今回は盛大に予想を外しました( ;∀;)
ガウフが大坂なおみに勝てるとはまったく思っていませんでした。
一言で片づけるなら大坂なおみの自滅なのですが、僕は大坂なおみはメンタルに不安を抱えた選手であること、またその理由を こちら のブログに書きました。
要するにメンタル負けなわけですが、では、なぜ大坂なおみはメンタル負けしてしまったのか。
それは大坂なおみ本人にしかわかりませんが、一つは、ココ・ガウフのサービスの素晴らしさに徐々にメンタルが削られていったと考えています。
恐らく、1stセットの中盤で「これはブレークは簡単ではない」と思ったところで、逆にブレークされてしまい、大坂なおみのガラスのメンタルにヒビが入ったと思われます。
一方のココ・ガウフは特別なことをしたわけではありませんので、この試合だけ観た人にはココ・ガウフの凄まじさは伝わらなかったと思います。
ただ、2回戦でくせ者シルステアを破っており、大坂なおみ戦はある意味楽勝でしたので、これは15歳にしてグランドスラムチャンピオンというとんでもない幕切れもあり得ますね。
女子テニスでは厳しい試合を勝った後に波に乗るというのはよくあるパターンで、そのもっとも象徴的なのが2016年の全豪オープン。
初戦で土居美咲にマッチポイントを握られて負ける寸前だったのに、結果的に「私は一度死んだ身だから怖いものはない」と開き直って優勝したアンジェリック・ケルバーでしょう。
あの大会では、確か2回戦でもケルバーはビクトリア・アザレンカに1-5とリードされたところで、来るボールすべてウィナー狙いで逆転するというとんでもない試合も見せてくれました。
しかし、セレナ・ウィリアムズと大坂なおみという二人のビッグサーバーの敗戦を立て続けに観て痛切に思ったのは、もはや190Kmのサーブならどこに入れてもサービスポイントが取れるという時代は明白に終わり、女子テニス全体が凄まじく進化していることです。
たとえ速いサーブでも、コースが甘ければブロックリターンで返されますし、そのブロックリターンがリターンエースになったりなど、ロジャー・フェデラーは確かにジョン・イズナーのような強いサーブは打てなくても、サーブのコースを散らして1分で相手を片付けてしまえるように、女子テニスも速度よりもプレースメント、そしてサービスのコースや球種を散らさないとサーバー有利にはならない時代に突入していることが、ワン・チャンとココ・ガウフの勝利でよくわかりました。
問題は、大坂なおみの今後ですが、次のターゲットはインデアン・ウェールズとマイアミだと思いますが、問題は全仏オープンとウィンブルドンをどうやり過ごすかですね。
今の大坂なおみが土と芝で勝てるとは思えないので、思い切ってここは捨てないと、肝心の東京オリンピックでの金メダルに黄色信号が灯ります。
言い換えれば、僕は東京オリンピックの金メダルの最有力候補は大坂なおみだと思っています。
ただ、土と芝は捨ててもいいと思いますが(むしろ捨てなければならない)、サンシャインダブルまでのハードコートシーズンである程度の結果を残さないと
●やっぱり大坂なおみはお豆腐メンタルだ
●なぜ、サーシャ・バインを解任したんだ
と叩かれるのは目に見えていますので、いつもの大坂なおみなら中東シリーズなど眼中にないと思いますが、ここで手を抜くと肝心の東京オリンピックにも影響が出ることが予想されますね。
さて、ココ・ガウフの次の試合がもしソフィア・ケニンだったらどちらを応援するか迷うところですが、15歳のグランドスラムチャンピオンを見てみたいという気持ちが強くなってきました(*^^*)
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大村さん、大坂なおみとココ・ガウフは同じマイアミを拠点をしていて元々見知っているみたいですね。しかもそれぞれの父親どおしも知り合いですし。(デルレイビーチとボカラトン)
ガウフに対して本当に想像以上の強さで面食らって悪い時のテニスをそのままやってしまっただけのように思えますね。イライラまでいかなかったのは、勝手に自分で追い込んでドツボにはまって詰んでしまったから、ある種の諦めに近い気持ちになったからなのではと想像します。
大坂なおみが上手くプレーできなかったというよりはガウフのパワーに理解が追いつかず対応しようがなかったといった部分がありますね。
やはりガウフが大坂なおみのパワーに真っ向勝負しても簡単に打ち負けなかったから時点で勝負ありでした。
それだけ大坂なおみの準備不足が目につきましたね。ガウフをなめていたわけではなく、ガウフの成長速度を見誤ったのではないかと思います。
全米のことを忘れて試合ができれば違ったのでしょうが、大坂なおみの性格を考えたらどうしようもなかったのではないかと思いますね。
大村さんが返信している間、あまりにも2試合のインパクトのせいで忘れていましたが、ひっそりとアニシモワがキリオスとミックスダブルスで試合をしていました。
しかしキリオスは見た目どおり不良っぽくてやんちゃなイメージどおりである意味自分としては達観してしまいますね。
そもそもトムヤノビッチとお付き合いしているのにブシャールに声かけてミックスダブルスしていたと思いきや、確か去年のIWかマイアミでアニシモワに近づいていましたからね。
今はトムヤノビッチと別れているみたいですし、まあ問題はないですけど、アニシモワにとってはこれがどう影響するのか頭の片隅においておいたほうが大村さんよいのかもしれません。
もし、アニシモワがキリオスに熱を上げてパフォーマンスが落ちるとしたら、
所詮はそこまでの選手という事だと思います。
僕がシャラポワが凄いと思うのは、化粧の仕方も知らなかった17歳でウィンブルドンで優勝し、
彼女に近づいてきた男の数は計り知れないと思います。
間違いなく、世界で一番もてた美少女でしょう。
しかし、シャラポワは自分を見失いませんでした。
これから、アニシモワは選手としてだけでなく、女性としても試されそうですね。
あと大坂なおみの全仏、ウィンブルドンですが、そもそも優勝候補までにはなりうらないのでどちらもベスト16目標でやれればと思いますけど、結局大坂なおみ本人の考えがわからないのでどうなるんでしょうね。
東京五輪については時期がきたら出場辞退するプレイヤーもいるので、東京の暑さも含めて大坂なおみに有利に働くでしょうね。
あとウィンブルドンの時期になってないけれどもこの時点で断言していいレベルですけど、もし大坂なおみとガウフの試合がウィンブルドンで実現したらガウフにリベンジすることは出来ないでしょう。
モチベーションも高いでしょうけど、それもぶち壊す大坂なおみに想定外のことが試合中起きたらまたメンタルやられるでしょうし。
僕は、昨年のウィンブルドンのココガウフは3試合しか観ていませんが
(そのうち1試合はシモナハレプに誤審がきっかけで負けて、
まだまだ発展途上であることを露呈しましたが)
3回戦の、確実に負けている試合をひっくり返したあのメンタルの強さ、
そして、芝の方がガウフに合っていると思うので、
おっしゃるとおり、大坂なおみがウィンブルドンでココガウフに勝つことはないと
僕も断言できます(*^^*)
大村さん、自分のnoteで言ったかわからないですけど、大坂なおみはテニスをしているときは性格が変わりますからね。
そもそもセレナを模範にしてきたらからこうなってしまっているのかもしれませんが、基本相手がわからなければ相手を勝手に値踏みして相手が大坂なおみの想定以上だと今日見たいな試合をしてしまう傾向がありますね。
こういったことが起きないのは相手を想定できるウィリアムズ姉妹とシャラポワの3人のみですからね。
これからも相手の状態を甘く見積もる癖がなくならないようなら今日みたいな試合はこれから毎年数試合はやってしまうように思えます。
メンタルの脆さって結局は想定外のことが起きたらもう崩れるのは確定なわけで、毎回高い授業料払いながら、次に同じようなことが起きたら対応して良しとするしかないですよね。
大坂なおみは、人間として、女性としては謙虚ですし、チャーミングですし、
礼儀正しいのですが、おっしゃるとおり、
「自分より弱い相手」に主導権を握られるとイライラしてメンタルが壊れ、
2回戦のジェン・サイサイのときには、ラケット蹴飛ばすだけでなく、
オープンコートに向かって走ることすらしませんでしたからね。
これは、サイサイを見下している行動で、極めて無礼です。
それを考えると、ココガウフ戦ではラケットを投げませんでしたので、
大坂なおみはガウフの強さを認めたのではないでしょうか?
もっとも、「受け入れた」かはわかりませんが。
もし受け入れられていないなら、大坂なおみはまたガウフに負けますね。
大坂なおみも満点ではなかったですが、ガウフも大坂なおみの自滅のために
自身の最高のパフォーマンスを魅せる機会を奪われましたから。
一つ不思議なのは、大坂なおみが負けそうなのに、会場で笑顔で声援している日本人は
何をしに行っているのでしょう?
大坂なおみにかこつけて、自分達がどんちゃん騒ぎができれば、
彼女の勝ち負けなどどうでもいいのですかね?
僕でしたら、応援している選手が負けていたら、
天に祈りながら応援しますけどね。
大坂なおみとココ・ガウフの試合。
あきらかにこの試合に挑む2人の準備の差が現れたといっていいですね。
ガウフは全米であれだけのショックを受けての敗戦だったのにも関わらず、素晴らしい集中力で最後まで途切れることがありませんでした。
一方大坂なおみは全米のような試合展開を想定していて、それはラリーでパワーで優位に展開できると踏んでいたのではと思います。
ところがガウフのフィジカルは大坂なおみのパワーにもしっかり対応された為、大坂なおみはよりリスクを負った博打テニスへとシフトしてしまう悪癖がまた出てしまいました。
こうなってしまうとエラーが止まらなくなりペースを失うのは負けるときの大坂なおみでよくみられる光景となります。
さらに今回ガウフのサーブも全米から進化していたのですが、これに関しても元々セレナばりに高いリターン位置から対応しようとするから、ガウフに何ゲームもラブゲームキープを許す始末。
なんかあっさり風味な感じでガウフが勝ちましたが、経験値という意味ではあまりにも大きな勝利です。
大坂なおみのパワーにくらいつけるパワーを16歳手前のガウフはもう身につけてしまいました。
しかし大村さん、ガウフの進化の速度がまったく止まる気配がありませんね。普通は多少なり鈍化するものなのですが。
僕はマルチナ・ヒンギスを知らないので、10代の頃の彼女のテニスや
どのように成長し、どのように頂点に立ったのかは知りませんが、
ガウフの進化は止まらないと思います。
過去のブログをお読みいただければわかるとおり、ガウフはかなり高く評価しているつもりですが
過大評価する癖のある僕の評価をこんなにあっさりと超えてくる選手は初めて見ました。
本当に、試合をするたびに強くなりますね。
もし彼女がスランプに陥るとしたら、若くして世界No.1になったあとではないでしょうか。
大村さん、さすがにセレナvsワン・チャン戦と大坂なおみvsココ・ガウフ戦を分けてコメントしようと思います。
ここでのコメントはセレナとワン・チャン試合についてですが、まずワン・チャンがセレナの攻撃を耐えうるだけのフィジカルを持っていることがこの勝利の下地としてありましたね。
あとセレナは圧倒的な技術で隠れていますが、メンタルは大坂なおみとどっこいどっこいなところがありますので、粘ることさえできればそこにつけこめるチャンスはありますからね。
だからこそセレナは技術なり吠えたり、威嚇で相手のメンタル攻撃をやってくるわけです。
セレナの弱点は大村さんのおっしゃるとおり38歳という年齢ですが、セレナの攻撃に耐えられれば、セレナのメンタルの弱さが露呈することもあります。あらゆる技術を駆使できるのに意固地になって悪手を連発するメンタルを誘発できることです。
ワン・チャンはセレナの攻撃を耐えられたからこそ、セレナの失速で勝利を掴むことができました。
しかしセレナの攻撃を耐えつつ、セレナの狡猾な手を全て理解して試合をしなければならないのでワン・チャンは本当にパーフェクトな準備をしてきたのだと思います。
いや、素晴らしい試合を2試合、立て続けに観て、
この思いをぶつけたらとんでもない長文ブログになってしまうので、
1記事にまとめました。
おっしゃるとおり、セレナもメンタル壊れる派で、
実際に2018年の全米オープンでは決勝戦にもかかわらず
ゲームバイオレーションを取られましたよね。
インデアン・ウェールズのアザレンカ戦など、
セレナのポイントバイオレーションは二度ほど見ていますが、
僕は知らないのですが、昔の全米オープンの決勝で、
相手にマッチポイントがあるときにポイントバイオレーションを取られたこともあるそうですね。
セレナが、なぜロジャー・フェデラーやラファエル・ナダルになれないのか。
もちろん、セレナは他に強敵がいない間に一人勝ちしていたという面もあると思いますが、
(実際に、セレナのGS優勝が男子のBIG3のGS優勝より価値があるとは思えません)
一番の要因は「わがままなメンタル」だと思っています。
そして、残念なことにセレナに憧れている大坂なおみは、
この「わがままメンタル」まで踏襲してしまいましたね。
それはさておき、ワン・チャンのテニスは本当に素晴らしかったです。
セレナの高速サーブにもブロックリターンで食らいついていましたが、
僕はワン・チャン勝因の一つに彼女のサーブがあると思っています。
1stサーブはもちろん素晴らしいのですが、
2ndサーブは、セレナがリターンエースを狙いたくなるところに意図的に
コントロールしていましたね。
それで、セレナがリターンをミスったり、サーブ並みのリターンをしても、
すでにそこにはワン・チャンがいて、
リターンエースをリターンエースで返すという戦略が見事にハマっていました。
恥ずかしながら、ワンチャンが勝った時には涙が出てしまいましたが、
ワンチャンは英語がほとんど話せないんですね・・・(>_<)