今日の言葉 7月24日
『悲しみに直面する』
あなたはどのようにして、悲しみに直面しますか? 残念ながら、私たちのほとんどはおそろしく表面的に悲しみと接しています。私たちが受けている教育、訓練、日々晒されている社会的影響、これら諸々のせいで、私たちは表面的になっているのです。
どうぞ、ご自分の精神をよく見てください。自分が悲しみをどれほど言葉でごまかしているか、どれほど仕事や観念に我を失っているか、どれほど神様やあの世に対する信仰にしがみついているか、観察するのです。そしてどんな弁明も信仰も満足いかなくなると、あなたはお酒やセックスに逃げます。あるいはひがみっぽくなったり、頑固になったり、冷酷になったり、傷つきやすくなったりして逃避します。
そして表面的な精神は、傷口に巻いた包帯を決して取りはずしません。表面的な精神は実は悲しみを知らないのです。本当は悲しみのことを分かっていないのです。表面的な精神は悲しみに関する観念を持っているにすぎません。悲しみに対するイメージ、シンボルを抱いているだけで、悲しみには決して直面していません。それは悲しみという言葉に直面しているだけなのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜