異なる意識の統合
外出は雨を覚悟していましたが、雨は明け方にあがりました。午後からは晴れ間も出てきました。ところが暑い。蒸し蒸しです。太陽が顔を出すだけで、一斉に蝉が鳴きます。いよいよ太平洋高気圧の勢力内に入ってきたのかもしれませんね。
散歩中に見つけた花です。もう夏だよ〜、と言っているように見えますね。私の大好きな百日紅も咲き始めました。いよいよ本格的な夏の到来かもしれませんね。
さて、昨晩めちゃめちゃ懐かしい映画を観ました。ここ6〜7年は観ていませんでしたが、それ以前は数え切れないほど観た映画です。たまたまNHKのBSで放送されていましたので、録画して昨晩観ました。
『ロング・キス・グッドナイト』という1996年のアメリカ映画です。
主演は私の大好きなジーナ・デイヴィス。共演はこれまた大好きなサミュエル・L・ジャクソンです。典型的なアクション映画ですが、設定が好きなのでついつい観てしまいます。けっこうシリアスな部分もありつつ、サミュエルが笑わせてくれます。最終的にハッピーエンドなのもいいですね。
ジーナ演じるサマンサは、8年前に記憶喪失で発見されます。記憶を取り戻すことはできませんが、8歳になる娘と優しい夫と幸せな毎日を過ごしています。しかし過去がどうしても気になるサマンサは、探偵に自分の過去を見つけるよう依頼しています。その探偵がサミュエル演じるミッチです。
ある日交通事故にあったサマンサは、断片的な記憶を取り戻します。さらに街のパレードに参加したサマンサがテレビに映った直後、殺し屋が自宅までやってきました。ところが自分の意思とは裏腹に、サマンサは凶悪な殺し屋を返り討ちにします。やがて探偵のミッチによって、チャーリーという名の自分の過去を知るようになります。
その正体はCIAに所属する殺し屋でした。
武器に関する知識や戦闘方法等は、身体が覚えていました。だから突然殺し屋に襲われても、対処できたのです。記憶を完全に取り戻したチャーリーは、サマンサの人生を捨てようとします。ところがミッチは言います。
「俺はサムが本当のお前だと思う。サムのほうが素敵だ」という意味合いのセリフです。
この映画の見所は、サマンサとチャーリーという異なる意識の葛藤です。人間の二元性を表していると、言ってもいいですね。どちらか片方でいようとすると、どうしても無理が出ます。どちらも自分ですからね。
恐ろしいテロリストと戦いながら、サマンサとチャーリーは統合していきます。そして最後には、強くて命しらず、でも心優しい母と妻としての自分を確立します。その葛藤と統合の過程が、とても心地いい映画です。
この映画のシチュエーション、どこかで観たことあると思いませんか?
そうマット・デイモンが主演したジェイソン・ボーン3部作と同じです。記憶を失くしたCIA工作員が自分を取り戻す物語です。でも『ボーン・アイデンティティー』は2002年の公開ですから、こちらの映画のほうが先輩ですね。
でも面白い映画は何度観ても面白い。久しぶりにジーナ・デイヴィスの凛々しい姿を観ることができて幸せでした〜!
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