今日のウィルバーくん 1.31
「死」に対する自分のスピリチュアルな意識をテストするために、ウィルバーが3つの課題を用意していると書きました。昨日はその1つめでした。
「父母誕生以前のあなたの顔を見よ」です。憶えていますか?
では今日は2つめです。
「あなたが死んだ100年後を想像してみよう」
長生きして100歳以上生きる人もいますが、たいていは100歳以内に亡くなっています。自分の今から100年後を想像してみてください。おそらく、今一緒に生きている人のほとんどはこの世に存在していません。もちろん、自分も含めて。
そんな状況で、自分の意識を感じてみる。そのことで何が見えてくるか? ウィルバーの言葉を見てみましょう。
〜以下抜粋。
同じように、あなたが死んだ100年後を想像してみよう。あなたが死んだ100年後の世界を具体的に細かく想像する必要はない。あなたのいない世界を想像する。多くのものが変わっている。人々、テクノロジー、車や飛行機は大きく変わっているだろう。しかし変わっていないものがある。一如、空、一つであり、同じである無形の目撃者がある。あなたは、今、その「スピリット」を感じることができる。同じ無形の目撃者は、すべての耳で聞き、すべての目で見、すべての手で触れている。その同じ、今、ここの無形の目撃者が、あなたである。その輝くような「スピリット」があなたなのである。それは、今、ここであなたの目を通して輝いている。
1,000年前のあなたは、これと何が違ったものだろうか。これから1,000年後のあなたはこれと何か違ったものだろうか。あなたのもっとも深いところの存在である、この「自己」とはいったい何か。時間という嘘をあなたは信じるのだろうか。一つの「スピリット」などないという狂気を、あなたは信じるのだろうか。あなたは、今ここで、あなたの本来の顔をわたしに見せることができる。それが、それだけが世界でたった一つの顔なのではないだろうか。
〜以上抜粋。ケン・ウィルバー著『ワン・テイスト』より。
100年後であれ、1,000年後であれ、私たちのいない世界を想像することは可能です。肉体が存在しないので、その世界を目撃者として客観的に知覚できます。しかし、今この瞬間も、私たちは同じように目撃者であるのです。まったく何も変わりません。
ただ唯一の違いは、『自我』が本当の自分だと信じているかどうかだけです。100年後には『自我』が存在していないと理解しているから、客観視できるのです。
『自我』を本当の自分だと信じること。それは今日の文章でウィルバーが述べているように、時間という嘘を信じることです。
明日は3つめのテストを紹介します。
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