SOLA TODAY Vol.309
最近よく感じるのが、子どものころに見たSF映画が現実になりつつあること。
窓ガラスに普通の景色が写っているのに、スイッチひとつでまったくちがう風景に変わるという映画のシーンを見たことがないだろうか?
ついにそれが映画の世界だけの出来事ではなくなる。
窓ガラスがディスプレイに――AIスピーカーとつながる「未来の窓」、YKK APが開発 プロトタイプを見てきた
開発したのはサッシメーカーでおなじみのYKK。2020年の実用化を目指していて、その概略が今月の28日に発表された。その写真を記事から抜粋させてもらった。
まさにSF映画の世界だよね。この窓がどのような機能を持っているか、この記事から抜粋する。
『窓ガラスがそのままディスプレイとなり、タッチ操作や音声認識で室内の空気の状態表示、窓枠に備えるカメラで定点撮影したライフログの表示、ビデオチャット、他の家電の無線操作などができる。空気の状態を感知して窓に表示し、自動で開閉して換気する機能も備える』
すごいよね。AI搭載のスピーカーとも連動できるので、いろいろなことに応用できる。もしかしたらテレビの代わりになるかも。
まだ問題点はいくつかあるらしい。窓ガラスなので、画面の表示が外側からも見えてしまうこと。
透明有機ELを強化ガラスにはめ込んだ構造なので、耐用年数が3〜5年と短い。
そして最大の問題点は、現状では100万円前後の価格になるということ。
だから実用化されても、一般家庭に普及するには時間がかかりそう。自宅を建築するのにお金の心配をしない人でないと導入できないだろう。
今のところ考えられるのは、レストラン等の店舗だと思う。お店のコンセプトしだいでは、客寄せに貢献するような気がする。ボクだってそんなカフェがあれば、一度は行ってみたいと思うもの。
まぁ、最初はこんなものだろう。まずは叩き台となるものを作ることで、次の技術革新をうながすことになる。問題点が明確になることで、新しいアイデアが誕生する。それが技術革新の定石だろう。
今の小学生が結婚して家庭を持つころには、こうした窓ガラスが当たり前になっているかもしれない。もしかしたらもっと早いかな?
だって技術の進化スピードは、ボクたちの想像をはるかに超えているからね。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。