初めて知ったネコの本音
昨夜から今日の午前中にかけて、寒冷前線が通過。今日の最高気温が早朝という、珍しいことになっている。今夜は久しぶりに冷えそう。
雨と強風を覚悟しつつ。なんとか午前中の買い物をすませてきた。荒れた天気の割りには、順調だったと思う。
そんなボクと妻の苦労も知らず、ネコのミューナはこたつのなかで、のんびりと昼寝をしてお留守番。親の心子知らずとは、このことだろうと思った。
だけど我が子であるミューナの心を、まったく知らなかったのはボクだった(涙)
ミューナは積極的に水を飲まない。赤ちゃんのころからそうだった。ネコという生き物は、本能的に水をあまり飲まない環境で進化している。だからそれで普通の部分もあるんだけれど、それは野生のネコの場合。
ミューナは狩をして獲物を食べるわけじゃない。ドライフードが彼の食事。獲物なら体内に水分があるけれど、ドライフードは文字どおりに乾燥している。だからたっぷりと水を飲んで欲しい。
特に男の子は尿路結石になりやすい。だからなおさら水の飲みっぷりが気になる。キャットフードの横に、綺麗な水をたっぷりと置いてある。だけどあまり飲んでくれない。
甘えっ子なので、妻に水を飲ませてくれ、とせがむことが多い。洗面所で水をくれと要求したら、妻が水道の水を手ですくって飲ませていることもある。過保護で育てたので仕方ないと思っていた。
ところが少し前のTwitterで、驚く記事を読んだ。愕然としてしまった……。
ネコというのは新鮮な水を欲しがる。これは当然で、いつも綺麗にしている。
だけどその新鮮という意味は、物理的なことだけじゃない。ネコの心としても、その水は新鮮であって欲しい。
その意味がわかるだろうか?
野生のネコは狩をする動物。つまり食べ物は動物の死体ということ。だから家で暮らすネコにとっては、ドライフードは動物の死体と同じなんだよね。
ここでネコの気持ちになって考えてみよう。獲物を仕留めて、血だらけになった動物の死体を食べようとする。そのとき、その死体が触れた水を飲みたいと思うだろうか?
とてもじゃないけれど、その水は新鮮とは言えない。獲物の血液や体液が水に流れる可能性がある。だから家で飼っているネコでも、ドライフードと水を一緒に置いてはいけないらしい。
20代のころからずっとネコと暮らしているけれど、こんなこと知らなかった。それであわててミューナの水入れの置き場を、ドライフードから離してみた。
するともうビックリ!
あれほど自分で水を飲まなかったミューナが、一人でチャプチャプと美味しそうに水を飲んでいる。深夜でも起きてきて、自分でちゃんと飲んている。ボクはちっとも、ネコの気持ちがわかっていなかったんだよね。
ごめんよ、ミューナ。12年も気がつかなかった。
甘えっ子なので、以前と同じように妻に飲ませてくれ、ということは続いている。でもそれ以外の時間は、自分で水を飲むようになった。ミューナという子は、野性味が強い性質を持っている。だからかたくなになって、野生のルールにしたがおうとするのかもしれない。
もし自宅のネコがあまり水を飲まないという方。あるいは台所や洗面所で水を欲しがるという方。もしかしたら、キャットフードの横に水入れを置いていないだろうか? もしそうなら、フードと水を離してあげるほうがいいよ。
相手の立場に立つということを、今ごろになってネコに教えてもらった。
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