SOLA TODAY Vol.722
ここ数年で、お酒を飲まなくなった。今年の夏は酷暑だったので、8月に二度だけ缶ビールを飲んだ。それも350ccを妻と二人で分けた程度の量。
お酒が嫌いなわけじゃないし、気の合った人たちと飲むのは大好き。でも自宅で仕事をするようになって、めっきり飲む機会が減った。その最大の理由は健康を意識しているわけでも、イスラム教の信者でもなく、就寝前の読書。最低でも2時間は読書の時間を取りたいので、酔っ払っていると集中できない。
そんな習慣が身についてしまったせいで、アルコールから離れる生活が続いている。でもそれでよかったのかもしれない。そう思う記事を読んだ。
少量のお酒は身体にいい。それが定説になりつつある。ところがこの記事によると、そうでもないらしい。
そもそもそんな説が出たのは、フランス人が理由らしい。フランス料理はバターを多く使っているのに、フランス人の人は他国と比べて健康な人が多い。それはワインを飲む習慣があるからではないか、という発想が始まりとのこと。なんともいい加減な理由だよね。
アルコールを飲める体質の人が脂肪を処理する能力が高く、飲めない人が低いとしたら、アルコールが健康の理由にならない。どこにデータの基準を置くかによって、まったくちがう結論が出てしまう。
そこで新しい研究が行われた。この記事で紹介されている論文は、世界195カ国で実施された592の研究を統合したものらしい。かなり大規模な調査となっている。
これによると、アルコールでは少量でも健康を害するという結果が出た。リンク先の記事に詳しく書かれているけれど、1日グラスワイン1杯程度なら、問題ないらしい。だけどそれ以上飲むと、明らかに病気になるリスクが高まるとのこと。
お酒が好きな人にはショックな論文だよね。どちらにしても、以前から『少量』という条件がついていたわけだから、お酒の飲み過ぎが良くないのは事実だろう。毎日泥酔しているような人は、確実に死へと近づいているのかも。
ただ病気はストレスの影響も受ける。お酒を飲むことでストレスを発散できるなら、そちらのメリットが大きい人もいるだろうと思う。飲みたいのを我慢してストレスを感じているくらいなら、適度に飲むほうがいいような気もする。
まぁ諸説あるだろうけれど、飲み好きも食べ過ぎもよくないということだろう。何事もバランス感覚が大切なんだろうね。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。