SOLA TODAY Vol.838
いやぁ、めでたい、めでたい!
昨日の朝のブログでも触れたけれど、市川海老蔵さんの團十郎襲名が発表された。同時に長男の勸玄くんも新之助を襲名することが決まり、ファンのボクとしてはうれしいことこのうえない。
他界された十二代目市川團十郎さん、そして妻の麻央さんも喜ばれているだろうと思う。できることなら発表の場にいたかっただろうね。いや、きっと二人とも昨日の歌舞伎座におられたと思う。
そんなことで昨日は関連記事を読みあさっていたところ、とても面白い記事を見つけた。ちょっと古いけれど、歌舞伎界の現状がわかりやすく書かれている。
日本の伝統芸能である歌舞伎には、当然ながら古くからのしきたりがある。なかでも上下関係に関する決まりごとは厳格になっている。その基準となるのは芸歴だけでなく、所属している家の家格、さらにどれだけ売れているかということらしい。
数ある歌舞伎の家において、断トツで格式の高いのが市川團十郎の成田屋とのこと。市川宗家と呼ばれ、歌舞伎界では別格扱いとなっている。それに次ぐのが、尾上菊五郎さんの音羽屋さんらしい。ただし先代の團十郎さんが亡くなったことで、現状ではその勢力図が変動している。
現在トップ5と呼ばれているのは、尾上菊五郎さん、松本白鵬さん、片岡仁左衛門さん、中村吉右衛門さん、そして中村梅玉さんとのこと。例えば海老蔵さんが座頭として歌舞伎座と主役を張っていたとしても、この5人の誰かが出演していれば、最上級の楽屋は譲ることになる。まぁ、それは当然だよね。
若手の勢力図もなかなか興味深い。改装された歌舞伎座で座頭を努めてきたのは重鎮ばかり。だけど若手で座頭を務めた人が二人だけいる。それは市川海老蔵さんと市川猿之助さんの二人。
海老蔵さんは團十郎につながる人だからわかる。ところがなぜ猿之助さんが入っているかといえば、それはチケットが売れるから。この二人が歌舞伎座に登場すると、すぐにチケットがソールドアウトになってしまう。つまり家格だけではなく、客を呼べる役者でないと座頭は務められないということ。
だから海老蔵さんの仲良しである中村獅童さんの場合、海老蔵さんが声をかけてくれなければ歌舞伎座の出演がスムーズにいかないらしい。そういえば今月の新橋演舞場でも、二人は共演している。ちなみに先日海老蔵さんのブログに、獅童さんの息子が登場していた。もう可愛すぎて悶絶してしまったわ〜。
来年になって海老蔵さんが團十郎を襲名すれば、先ほどのトップ5に連なることになるのだろう。そして尾上菊之助さんもいつかは菊五郎を継ぐだろうし、同じように若手の実力者がその地位に上がってくるんだと思う。
ボクは中村勘九郎さんと中村七之助さんの兄弟も大好きなので、今以上に活躍されるだろうと確信している。だって勘三郎という名前を継ぐ中村屋も名家だものね。
今日の午後は、昨日放送された海老蔵さんのドキュメントを観る。毎年楽しみにしているので、今からワクワクしている。昨日からずっと、歌舞伎の世界に心を奪われているよなぁ。
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