SOLA TODAY Vol.883
アリアナ・グランデの大ファンであるボクにとって、ここのところの彼女の大躍進に感激している。ビートルズ以来のビルボードトップ3独占という偉業を成し遂げて、現在は次のツアーに向かってリハーサル中らしい。
ところが2月のニューアルバムがリリースされる前後、彼女に関わるちょっとした騒動があった。現在もビルボードの1位をキープしている『7Rings』という新曲に関するもの。
日本のことが大好きで、ここ数年をかけて真剣に日本語を勉強していたアリアナ。新曲のリリースともに手に『七輪』という漢字のタトゥーを彫った。日本語に不慣れだから仕方ないけれど、彼女は『七輪』の本当の意味を知らない。ただ新曲のタイトルを象徴するという意味だけだった。
そんな彼女のInstagramを見て、ボクは微笑ましく思った。なんか可愛いやん、というのが正直な感想。指摘されて気づいたあと、訂正したタトゥーに変更したのも彼女らしいよね。
ボクと同じような声が多かったはずなのに、どうやら彼女にクソリプが殺到したらしい。それで彼女はすっかり落ち込んでしまい、もう日本語の勉強をやめると宣言した。さらにこれまで日本や日本語関連でInstagramにアップしたものを削除してしまった。
このニュースを知ったとき、ボクは本当に悲しかった。なぜそんなことを言うアホな日本人がいるのか理解に苦しんだ。腹立たしくて仕方なかった。
でもこの記事を読んで、それが誤解だったことを知った。
日本人が知らないアリアナ・グランデ「文化の盗用」批判の背景とは
日本人のほとんどは、彼女にまちがいを伝える程度で、馬鹿にしたようなリプは送っていないらしい。むしろ可愛いとか、応援する気持ちとか、日本を愛してくれることに対する感謝のリプが多かったそう。
クソリプを彼女に集中させたのは日本人ではなく、アメリカ在住の日系人がほとんどだった。その理由は『文化の盗用』という、日本人には少し理解しがたいもの。
ほぼ単一民族に近い形で暮らしてきた日本人にとって、文化のちがいは住んでいる地域の多様性でしかない。だけど複数の民族が同居したアメリカのような国では、人種間の文化意識が過度にナーバスな状況をもたらすそう。
例えばアジア人である日本人がドレッドヘアにしたとしよう。ただかっこいいというファッション的な感覚でトライすることもあるだろう。でもアメリカの黒人がそれを見ると、不快感を覚える人が多いらしい。なぜアジア人なのにその髪型にするのだ?、と問われることがあるそう。
「人種に伝わる文化背景も知らないのに、分かったフリをするんじゃないよ!」ということなのだろう。
アリアナ・グランデに対するクソリプも、アメリカに住む日系人が『文化の盗用』だとして騒ぎ始めたらしい。それが拡散されて彼女をがっかりさせたのが真相らしい
日本人のせいでなかったことはホッとするけれど、結果として彼女の日本離れを加速させてしまったことになる。そう思うと、やっぱりムカつくよなぁ。日本人には理解しにくい問題だけれど、いつになったらこんなことで言い争うことがなくなるんだろう。本当に悲しいことだよね。
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