シビア・ウェザーに対する心構え
なんなのこの暑さ! 9月に入って神戸でも猛暑日を記録した。今朝も最低気温が28度台なので、寝苦しいったらありゃしない。
8月の後半が比較的過ごしやすかったので、よけいにこの暑さが辛い。関東では記録的な暴風を伴った台風が傷跡を残したばかり。
これは日本だけでなく、世界的な傾向だと言っていい。今年のヨーロッパの異常な暑さは、大勢の死者を出したほどきびしいものだった。
この異常気象を『シビア・ウェザー』と呼ぶらしい。
日本の異常気象について警告した記事。近年になって想定外の暑さや寒さ、とてつもない大雨や暴風が記録されるようになった。この記事にも書かれているけれど、ちょうどいい気候の期間が減っている。極端に暑いか寒いかという状況で、日本の四季というものが失われつつあるとのこと。
ほんとそのとおりだと思う。気候の振れ幅が激しくて、中間地点にとどまることが少ない。その振れ幅は、人間に異常な緊張をもたらしているように思う。
なぜこんなことになったんだろう?
気象学的には説明できるんだと思う。地球温暖化やエルニーニョ現象等の影響があるのだろう。だけどボクは以前から思っていることがある。このブログでも過去に書いた。
この異常気象は、人間の集合意識を反映したものでは? ボクはそう考えている。
人間の意識にも『中庸』という感覚が失われつつあるように思う。人々の想いが二極化して、激しく争っているようにしか見えない。
たとえば現在の日韓関係についても、極端な反日感情と反韓感情が激突している。グレーな落としどころを認めないような雰囲気が主流で、ヘイトスピーチの応酬になっている。これは他国の国際問題でも同じだろう。
つまり人間の意識も『シビア・ウェザー』なんだと思う。ボクたちはそのことを自覚したほうがいい。これは異常気象に対処するのと同じ。
命を奪いかねない極端な気候や人間の感情が、この世界を吹き荒れているのがいまの地球の現状。そのことを認知した生き方をするべき。異常な暑さや寒さに対処するのと同じように、人々の極端な思想に影響されないような心の準備が必要だと思う。
まずは異常な状況を想定内にすることが肝要。でないと特別なこととして無視してしまう。そして振れ幅の激しい気候や人間の意識のなかで、自分なりの『中庸』を維持していく方法を、真剣に考えていかなければいけないと思う。
大雨のなかにあっても、猛吹雪にさいなまれても、あわてず騒がず冷静な心を持てるようになること。それこそが『シビア・ウェザー』を生き抜くために必要なことだと思う。
いまの異常気象を。単なる気象現象だと思わないほうがいい。ボクはマジでそう思う。
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