いい悪いはコインの裏表
メリットとデメリットは、どんな場合でも常に隣り合わせとなっている。
誰かにとってのメリットは、別の誰かにとってデメリットになる。極端な話だけれど、戦争で得をする人もいる。つまりいい悪いは、コインの裏表のようなもの。切っても切り離すことはできない。
だから物事に対する視点というのは、実は思っている以上に大切。どんな状況であっても、そこにメリットを見ようとする人と、デメリットばかりにフォーカスしてしまう人とでは、幸福度に大きなちがいが出てくるのは当然だろう。
新型コロナウイルスによって、従来の社会構造が大きく変化している。そしてこの先もさらなる変化を促すだろう。デメリットばかりに目が行く人は、ウイルスの恐怖や失業問題等、以前の日常生活を取り戻せないことに絶望的な気分になるにちがいない。
だけど一方で、以前とはちがうメリットも出ている。昨日厚生労働省が発表したところによると、4月の自殺者が昨年に比べて20パーセントも減少しているとのこと。学校や職場に行かないことによって、自殺する人が明らかに減少している。交通事故や救急車による搬送も激減しているらしい。
そして働き方も大きく変わろうとしている。
外出自粛によるテレワーク導入が、ウイルス終息後も継続される可能性が高い。昨日Twitter社が公表したところによると、現在のテレワークを恒久的に継続していくことを決めている。必要のない人は、あえてオフィスに出てこなくていいということ。
日本でもベンチャー企業を中心にして、そうした動きが高まっている。都心部においてオフィス賃貸の解約や縮小が進んでいる。これは不動産オーナーや不動産業の人たちにはデメリット。
だけどそこで働く人たちにとっては、満員電車で通勤する必要がなくなるというメリットになる。以前から無駄な通勤や会議が話題になっていたけれど、具体的にそれらを是正しようということにならなかった。
でもウイルスによる強制的な自粛によって、目の前で顔を突き合わせなくても仕事や会議ができることを実感できた。それどころか、かえって効率的だと気づいた企業が増えているのだろう。
現実世界というのは諸行無常が当たり前。一歩たりとも変化が停止することはあり得ない。前進か後退かは別にして、常に変化していくもの。
だったらデメリットばかりを取り上げて不平不満をぶちまけているより。メリットを見つけて変化を受け入れていくほうがいいと思う。そして常に対応可能なように柔軟な意識をキープするべき。
だって今日のメリットが、明日にはデメリットになっているかもしれないからね。所詮はコインの裏表なんだからさwww
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