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高羽そらさんインタビュー

これは小説のネタになる

新作小説の舞台設定で、ちょっと行き詰まっていた。だけど問いを発しておくと、宇宙はそれなりの答えを返してくれるような気がする。

 

昨日たまたま見かけた記事で、物語の世界観が成立しそうな気がしている。

 

人に安全な「ワームホール航法」の基礎理論が発表される

 

ワームホールという言葉は、SFに関心のある人なら耳にしたことがあるだろう。宇宙における超大な重力場で、ブラックホールの兄弟のようなもの。あくまでも理論的な現象なので、実際に観測されたものではない。

 

ブラックホールとのちがいはわかりやすい。ブラックホールは光さえ吸い込んでしまう重力場で、その先がどうなっているかわからない、少なくとも3次元レベルの視点から見れば、出口がないのと同じ。

 

ところがワームホールは出口がある。つまり宇宙のまったく別の銀河へと到達できる可能性があるということ。それも光の速度を超えて一瞬で。

 

ただし過去の研究によると、計算上は存在しないものだと規定されていた。どうしても『負のエネルギー』というあり得ない存在が必要となってしまう。ところがその後の理論研究が進み、『負のエネルギー』が発生しない理論が発表されているそう。

 

今年の3月にマドリード大学の研究者が、『ワームホールの内部を通過するのに、負のエネルギーを筆頭とした「在り得ない存在」を必要としないことを数学的に証明しました』とのこと。

 

ところが残念なことに、この数式を満たすワームホールは、量子レベルという小さなもの。だから人間が通過することは無理。

 

でも不思議なことに、この理論が発表された同じ3月9日に、別の科学者がワームホール内を人間が安全に通過できる理論を発表している。これがいまのボクにとって小説のネタとしてビッタリだった。

 

その基本理論は、ランドール・サンドラムモデルというものを使っている。真空において、何もない場所に素粒子が生成され、勝手に対消滅して消えていく理論を説明したもの。その理由として、このモデルはこう規定している。

 

『素粒子の勝手な生成と消滅が起こる理由を、私たちの認識する3次元の宇宙はより高度な5次元に内包されており、5次元の空間を移動する素粒子が私たちの宇宙を単に通過したから』

 

この理論を適用することで、ワームホールを定義すると人間の通過が理論上は可能となるそう。人間はわずか20gの負荷を感じるだけで、たった1秒で銀河の至る所へ移動することが可能らしい。ただし1秒だと感じるのは通過している人間だけで、地球にいる人が観察すると数千年が経過していることになる。

 

でもこの発想は使える。本来は5次元世界が機能しているけれど、ボクたち3次元世界の人間には制限されたことしか経験できないということ。だから素粒子が一瞬で生成したり、消えたりする。そう見えるだけなんだね。

 

この発想を応用して、新しい小説の世界に組み入れよう。ボクたちが見ているものは、事実のほんの一部に過ぎないということだよね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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