激変する映画の鑑賞方法
先日、映画関連であるニュースがネットを駆け巡った。そして同じことがこれからも起きる可能性が高い。
アマゾンによる映画会社MGMの買収は、さらなる“買収合戦”の始まりを意味している
Amazonが映画会社のMGMを買収したというニュース。いまや映画鑑賞の主流はNetflixを筆頭にしたサブスクリプション。今年のアカデミー賞では、Netflix制作の作品がノミネートや受賞という結果を出している。
Amazonとしては自社制作の作品ではNetflixに遅れをとっているので、映画会社を買収することで配信作品を独占しようという意図だろう。ボクはAmazon primeで映画を観ることが多いので、個人的にはありがたい。おそらく同じように映画配信を行っている企業は、映画会社に触手を伸ばしているだろう。
リンク先の記事にも書かれているように、AmazonとしてはNetflixに比べて余裕がある。映画だけで食べているわけじゃないから。プライム会員が流出しない程度に配信を継続できればいい。そういう意味では、今回のMGM買収は大成功だといえるだろう。
このニュースを見ながら、ボクは自分の映画鑑賞の歴史をふり返ってみた。おそらくボクの世代は、激変してきた映画鑑賞方法をモロに経験している。
小学生のころは映画は映画館で観るもの。だからゴジラ映画を観るため、夏休みや春休みになると映画館周辺の行列に並んだ。そのうち小学生の高学年や中学生になると、好きな映画を何度も観る方法を会得した。
当時の映画館は入れ替えがないので、一度入場すれば何度でも観ることができる。二本立ての映画を2回ずつ観ても料金は同じ。そしてもうひとつの鑑賞方法がテレビ。もちろん字幕なんてないので、吹き替えでしか観ることはできない。それでも放送開始まで食事や入浴を済ませて、テレビの前に張り付いていた。
そんなパターンはボクが成人するころまで続く。学生の頃は土曜日の夜に映画館に入場して、朝まで過ごしたことが何度もある。やがて登場するのがビデオ。これは画期的で、映画鑑賞の方法を大きく変化させた。
とにかくテレビの放送時間を気にしなくていい。録画しておいて好きな時間に観ることができる。さらにレンタルビデオ店が登場したことで、映画の鑑賞方法はとてつもない変化をした。そこからDVDへと変わってきたけれど、根本的な方法は同じ。
そしてついにネットが映画鑑賞の世界に導入された。ボクは昨年までTSUTAYAの会員を継続していたけれど、今年の更新期には退会するつもりだった。サブスクリプションが主流となったので、必要性を感じなくなったから
だけど新型コロナの影響もあるんだろうけれど、今年になって地元のTSUTAYAが閉店した。わざわざ退会するまでもなく、先に実店舗が消えてしまった。ある意味時代を象徴しているよなぁ、と改装されている店舗を見ながら時代の変化を感じていた。
映画館がなくなることはないだろう。だけど以前のような賑わいを取り戻すことはないかもしれない。どことなく寂しいけれど、同時にサブスクリプション配信を手放せなくなっている。これが時代の変化というものなんだろうね。
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