並行世界ゆえゴールが見えない
ボクは並行世界、いわゆるパラレルワールドが好きなので、今書いている新作もパラレルワールドが関わってくる。過去にもパラレルワールドを使った小説を書いているけれど、注意しないと小さな矛盾が拡散して物語を破綻させてしまうことがある。
だから何度も設定を変更したり伏線を貼り直しているので、かなり時間がかかっている。来年の春に京都文学賞に投稿する予定作品なので、時間的にはまだ余裕がある。だけどまだ6万字ほどなので予定の半分くらい。この年末年始に追い込みをかけなくては。
とにかくパラレルワールドは扱いが難しい。ここ何週間か観ている新作のドラマも、パラレルワールドが関わってくるので混沌としてきた。このドラマはどこに着地点を見出しているのだろう?
2022年 映画#192
『ペリフェラル ~接続された未来~』(原題:The Peripheral)シーズン1・エピソード7『裏切り』という2022年のアメリカドラマ。シーズン1は全部で8話なので、この7話はラスト前。すでに第8話は昨日に配信されているけれど、シーズン1の最終回は来週に観る予定。
主人公のフリンは2032年の女性で、特殊なヘッドセットを使うことで2100年の世界へ移動している。物語の時間軸が移動するだけでなく、そこにパラレルワールドも関わってくる。フリンがタイムトラベルしている2100年の世界は、彼女が暮らしている時間軸とは違う世界。だからややこしいwww
写真は主人公のフリンと兄のバートンの母親。余命わずかな病気だったけれど、フリンが未来で特殊な薬をもらってきたことで見えなかった視力が回復していた。ところが今回になってその薬の効果が切れた。再び目が見えなくなった母に、前回でフリンとバートンを殺し損ねた殺し屋のボブが接触してきた。
母親を人質とすることでフリンとバートンを呼びつけた。だけど気丈な母の機転もあって、フリンとバートンは母を助け出し、ようやく殺し屋のボブを葬ることができた。このあたりはドラマを盛り上げるシーンとして利用されているのだろう。
とまぁややこしい物語で、観ていない人にはチンプンカンプンだろう。毎週観ているボクでも混乱するぐらいだからなぁ。今回わかったことがいくつかある。2100年の時間軸ではフリンの兄のバートンは2032年以前に戦死していた。下半身付随となった戦友のコナーは負傷していない。フリンは友人である副保安官のトミーと結婚して子供がいるそう。
ところがフリンがいる世界は違う。フリンたちが命を狙われるきっかけとなったアリータは、盗んだデータをバートンたち兵士の肉体にインプラントされているハプティックというリンク装置に隠そうとした。ところが最初に未来へやってきたのはバートンではなく妹のフリンだった。
そこでアリータは盗んだデータをフリンの脳に隠したらしい。フリンがリサーチ研究所のヌーランド教授に命を狙われるのはそれが理由だった。こうして理解したことを書き連ねているけれど、次回のシーズン1の最終回ではどのような着地点になるのだろう? 混沌としていてまったく想像できない。
おそらくシーズン2に繋げる終わり方になるんだろう。だけどある程度はスッキリさせてもらわないと、続編を観る意欲が消えてしまう。面白い設定だし、パラレルワールドの扱いも勉強になるので、シーズン1の最終回に期待したいと思う。
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