シーズン1の最終回は力技
すっかり初冬の雰囲気になった神戸。だけど10月11月と暖かい日が多かったせいか、今年の六甲山の紅葉はあまり色鮮やにならなかった。シャッターチャンスを狙っていたけれど、今日の六甲山はこんな感じ。
きっとこれ以上色づくことなく、地味な冬の色に変わっていくんだと思う。しばらく愛想のない山の景色になるけれど、その分春の新緑が最高に美しく感じる。その感動のためには冬の寒さを実感することが肝心。どことなく人生の流れと似ているような気がするなぁ。
さて、これまでネット配信では映画が中心だった。でも今年になって『シャーロックホームズ』のドラマをきっかけに『ロード・オブ・ザ・リング』のドラマを観て、すっかりドラマ配信にハマっている。ここ7週間連続で観ていたのは始まったばかりの最新ドラマだった。そしてついにシーズン1の最終回となった。
2022年 映画#196
『ペリフェラル ~接続された未来~』(原題:The Peripheral)シーズン1・エピソード8『千の森の創造』という2022年のアメリカドラマ。舞台となる時代が錯綜するので、とっつきにくい印象が消えないままだった。でもシーズン2につながる最終回なので、さすがに思い切った展開で締めくくられている。
主人公は2032年で暮らすフリンという女性。ある陰謀に巻き込まれ2100年のロンドンへ行き来するようになる。そのタイムトラベルは意識だけを飛ばすというもの。その結果、2032年の彼女と兄は命を狙われることになる。
このドラマの重要なポイントは、フリンが向かった2100年は彼女が生きている時間枠とは違う世界だということ。つまりパラレルワールドだった。その時間軸のフリンはすでに死んでいる。兄も2032年以前の戦争で戦死していた。
ところが2100年の世界で対立する勢力が争っていた。その中心となるのはリサーチ研究所で、そこから研究所のすべてのデータを盗み出したアリータという女性は、フリンの脳内にそのデータを隠してしまった。それでフリンは研究所を統括するヌーランドから狙われることになる。
アリータがフリンの脳にデータを隠した理由は、クレプトと呼ばれる組織に復讐するため。そのために必要なデータだった。もっと細かい事情があるけれど、おおおまかに書けばこんな雰囲気。
ヌーランドは強硬策に出る。フリンが存在している時間軸では、ジャックポットという恐ろしい出来事が起きた。多くの人類がその出来事によって命を落としている。そのジャックポットを操作して早めることで、2032年のフリンを街ごと殺してしまおうとする。
このままでは兄や友人を巻き込んでしまう。そこで2100年に意識を飛ばしたフリンは、パラレルワールドを作る施設に侵入する。そこに達するまでの彼女の戦闘シーンは見もの。『マトリックス』を彷彿とさせる迫力だった。
そしてパラレルワールド、このドラマでは「スタブ」と呼ばれている新しい時間軸を作った。さらに追跡装置を破壊したので、ヌーランドはフリンがどの時間軸にいるのかわからない。そしてフリンは兄の友人であるコナーに依頼して、2032年の自分を射殺してもらう。ターゲットであるフリンが死ねば、ジャックポットを早める必要がなくなるから。
ヌーランドが追跡できない時間軸に逃げたフリンは、2100年に意識を飛ばして逆にヌーランドを追い詰めようとする。そこでシーズン1が終わった。別の時空を作ってしまうという、力技で押し切った最終回だった。でもここまできてようやく物語の概要が理解できたかな。続きが気になるので、シーズン2もきっと観るだろうと思う。
ということでせっかく習慣になったので、次のドラマを探そう。実はもう3つほど候補にあげてブックマークしてある。ドラマ以外に、いまはリメイクされた『うる星やつら』のアニメにもハマっている。懐かしさにウルウルしながら毎週笑い転げている。ラムちゃんのアニメが終わったら、ドラマと同じく別の作品を探すような気がするなぁwww
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