本日再放送、NNNドキュメント'13
パートタイム教授、奥田健次です( ´ ▽ ` )ノ
行動分析学者で心理臨床やっとります。
大学は超早期退職して、もうすぐ1年になります。
本日、NNNドキュメントの再放送日ですね。
BS日テレ 2013年2月24日(日) 11時00分~12時00分
CS日テレNEWS24 2013年2月24日(日) 18時00分~19時00分
地上波ほどでは無いにしても、またブログやホームページがどえらいアクセスになってしまって、てんやわんや、ぴんぐぽんぐ、ほんぐこんぐ状態になってしまってもいけませんので、必ずお問い合わせ下さる方は、過去の記事をお読みおき下さい。
特に、これ(『NNNドキュメント放送後のお問い合わせについて』)は、必ずご一読お願いいたします。
あと、自分はコメントしか寄せてないのですが、旧ブログのほうに『番組放送後の反響』という記事もあります。思慮深く考察したい人は読んでおいて下さい。うちの事務局に任せっきりのブログですが、特に費用の事について、その通りです。思慮深くない人が結構いて、出張にかかる往復時間のことをまったく念頭に置いてないようです。
ところで、予想していた通りというか予想をはるかに上回って、自分の書いた本が売れまくっているようです。どちらかというと、本については出版社がいつも「よく売れてます!」と言って下さって、これまでも専門書の中では売れていたのですが。ドキュメント放送後はすべての出版物が各部門で1位のインパクト。『メリットの法則−行動分析学・実践編』(集英社)については、全商品の中で10位以内に入ってます。そりゃ、アマゾンや楽天、売り切れ御免になるわ。印刷会社がくるんくるんと増刷かけてるんで、もう少々、お待ち下さいね。って、著者が言うことではありませんね。
著者として言えることは、
おれのことは嫌いでも、アマゾン楽天のことは嫌いにならないで下さい!! ふらいんぐげっと┐(´д`)┌
これくらいです。
あと、まじめなところでは2月25日読売新聞(朝刊)に、大和書房の新聞広告に『叱りゼロ〜』の本が小さいスペースですが載るそうです。ウォーリーよりは大きいと思います。ウォーリーと言えば、「ウォーリーをさがせ!」っていうタイトルってどうよ。おれなら「すみませんが、ちょっと細かく描きすぎて分かんなくなっちゃったので、ウォーリーその他をさがしてもらえませんか? しるぶぷれ」という日本語版タイトルにするって。
あ〜、話が逸れたね。
ドキュメントを見て「もっと長く見たかった」「他の子の変化ももっと見たかった」という視聴者の声が入って来ています。確かにね。NNNドキュメントで放送された内容は、ほんのわずか5%くらい、いや1%もないくらいの情報量ですよ。まあ、それで全部見きったかのようなことを言う人たちがいるようで「慎ましくねぇなぁ」と笑ってるんですけどね。意外とそういうの、インテリに多いんやけどね。木と森だけをぼんやり見て、木と森の中の生態を見ない人たちってな感じやな。
もう少し見たい? 慎ましければね。そんな方には、このブログで以前ちらっと紹介した次の記事なんかもお読み下さい。最近、新しい読者の割合がすごいからね。おれが最近、佐久市内の歯科医院で親知らずラス1を除去してもらったことも知らないでしょ(笑)。いや、そんなことはどうでもいい。
過去の記事、『十津川警部の出現を阻止する』から抜粋。
「叱りゼロ」の本を書きましたが、実際には「ゆるやかなる脅し」も使っていますよ。もう15年以上も付き合いのある自閉症青年が就職しました。就職先で上司からあれこれと叱られたとき、その上司に復讐を企てていたので、おれはいつもの筆談カウンセリングやりましたよ。結局、本人が「やめときます」と判断しました。
その過程の中で、おれはめちゃくちゃ真面目な顔をして、
「あのな、おれはな、実は十津川警部と知り合いやねん。ちょっと今から呼ぶんで、ここに来てもらおーか」(ポケットから携帯電話を取り出す)
「結構です!」
「いやいや、どうせ上司に復讐したって十津川警部がそのうち逮捕に来るやろうからさ、どうせ捕まるなら事前に挨拶しとこうぜ」(携帯電話のアドレスから十津川警部の電話番号を探す動きをしつつ)
「結構です!」
「そうか、十津川警部を呼ぶのはまだ早いか」(携帯をパタンと閉じる)
「まだ呼ばなくて結構です!」
「ん? まだってことはやっぱり復讐するのか! じゃあ十津川警部をやっぱり今、呼ぼう!」(またおもむろに携帯を取り出して開く)
「復讐はしません!」
これ、まじめなやりとりです(^3^)=3
十津川警部が実在で、しかもおれとツーカーの仲であるという設定に何の疑いも持たない、おれの可愛い教え子よ(^^;) 他にも別の子たちに同じように携帯電話を取り出して「カミナリ商会の社長を呼ぶで!」とか「汲み取りうんこ撒き散らし組合の部長を呼ぶで!」とかで同じパターン実現してきたし、なぜだか「小林幸子、呼ぶで!」でも効果があった(^3^)=3
これって、思いっきり阻止の随伴性でしょ。
こんな感じで「叱りゼロ」の本を書いた人間が、こうやって「十津川警部出現阻止の強化」とかをうまいこと使ってるってわけです。トークン使ってとか、好子出現の強化メインでやってるセラピストは、ちょっとショボイです(笑)。そんなセラピストら「ABAはやっぱ遊戯療法とかと比べて良いよね〜、エビデンスあるよね〜」のレベル。そんなこと言ってたら、遊戯療法で手練れの人のほうがよっぽど上手い臨床をやるかもやで。
まあ、もちろんあれですよ。「十津川警部の出現どうするどうなる話」をした後、上司とうまくやっていくための入れ知恵をしておきました。最後にはニッコリ「なかなかさすがに社会人らしくなったな! えらいよ、すげーよ!」と褒めちぎって別れるわけです。
遊び的に、別れ際、
「奥田先生に褒められたからって、嬉しくなって酒を飲んで暴れますか?」(十津川警部を呼べる携帯を取り出す体で)
「飲みません!」
「そうかぁ、今日も十津川警部の出番無しやな・・・」
最後のくだり、完全に遊んでますね(^3^)/
※15年以上の付き合いです(SVのいない人は真似せんように)
(以上、抜粋)
まあ、こういうのは微笑ましいわな。エグいのもあるけど、それはもちろん放送もできへんし、ここにも書けないですよ。
本もいろいろ書いていますが、発達障害関係でしたら『アスペハート』という雑誌で連載もやってます。こちらの記事(アスペハート連載中)をお読み下さい。この連載、高校生でも楽しく読めますよ。
それから、番組とかでは肩書き掲げておきたいからか「臨床心理士」とかって強調してますが、資格なんかはどうでもええのです。若い子が資格取得を目指す気持ちは分かりますが、それではズレが生じてしまいます。自然科学を身につけて欲しいなと思ってます。
奥田健次
※オフィシャルブログ管理者より
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なお、奥田先生へのお問い合わせ(相談依頼)が殺到しています。現在、先生は休暇中ですので対応はできません。これまでの記事をお読みいただかずにお申し 込み下さる方もたくさんおられるようです。同じ方からの頻繁なお問い合わせには、余計に応じにくくなります。注意事項がありますので、こちらの記事等をど うかよくお読み下さいませ(NNNドキュメント放送後のお問い合わせについて)。
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