今日の言葉 6月24日
『対立、葛藤の中心的原因』
関係の中で営まれる日々の生活の中で、攻撃的であり貪欲であり、今世あるいは来世に心理的な安全を求めていながら、単に平和を祈願するだけでそれが得られるだなどと考えてはいけません。あなたは葛藤や悲しみの中心的原因を理解し、その上でそれを消滅させねばなりません。平和を実現するために外部をあてにしているだけではいけないのです。
しかしながらご存じのように、私たちの多くは怠け者です。私たちは怠惰で、自分自身を把握、理解することができません。また無精であるので——それは実は一種の独りよがりなのですが——、誰か他人が自分のために問題を解決してくれて、安らぎをもたらしてくれるだろうと思ったり、戦争を起こしているらしき少数の人間どもを自分たちの手で叩き潰さなければならない、と考えたりするのです。
自らの内に葛藤があると、そのような個人は必然的に外部にも対立を引き起こします。しかし自らの内に平和をもたらすことができ、ひいては世界平和をもたらすことができるのは、私たち一人一人なのです。なぜならば、私たち一人一人が世界であるからです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜