ネガティブの味わい方
何だか最近青空を見た記憶がありません。たまには雲ひとつない紺碧の空を見上げてみたいですが、この時期はどうしようもありませんね。でもそんな天気でも花たちは元気です。
梅雨空を吹き飛ばして、気持ちがスカッとするように紅白の花を並べてみました。昨日の散歩中に見つけた花です。
さて今日は朝からずっと、昨年書いた原稿の推敲に集中しています。上下巻の上巻を明日仕上げたいと思っていますので、女子サッカーのW杯観戦も我慢してパソコンに張り付いていました。上巻の最後が7月7日の七夕で終わる物語ですので、どうしても明日の日付で完了にしたかったのです。
おおよそ目処はつきましたが、もしかすると明日の朝のブログも今日のようにお休みするかもしれません。進捗状況次第ですね。
それにしてもサッカーは残念でした。アメリカは強かったようですね。お昼のニュースで見ましたが、14分間で4点も取られたらキツイ。野球なら一発同点の満塁ホームランがありますが、サッカーは難しいですものね。
それでも決勝まで進んだのはたいしたものです。W杯で最後の試合のピッチに立てることほど、選手として幸せなことはないでしょう。そしてそこで負けた悔しさは、選手しか分からないと思います。準優勝でも素晴らしいと、安易な言葉をかける気はありませんが、ここまでの健闘を讃えたいと思います。お疲れ様でした!
顔は笑顔でも、心の中は悔しさと悲しさで落ち込んでいる選手がいると思います。この世界で生きている限り、そうしたネガティブな思いを感じることは避けられません。そんな思いを感じたことがないという人は、きっと心の回路がどこか断線しているのでしょう。
毎日能天気なブログを書いているように見える私でも、ネガティブな思いを抱くことは度々です。怒り、悲しみ、不安、妬み、無力感、自己嫌悪等、数え上げたらキリがありません。でも最近は、そうした感情をじっくり味わうように意識しています。
料理で言えば、ちょっとクセのある食材のようなものですね。何も考えずにストレートに口にすると、嫌な気持ちになったり顔を歪めてしまうことになります。でも料理の方法次第では、その独特なクセを楽しむことができます。さらに他の食材を引き立ててくれることもあります。
そんなネガティブを味わい深くする料理方法。それは、
「自我が本当の自分でないことを思い出す」ということです。
ポジティブであれネガティブであれ、感情を味わうためには必ず「自我」が必要です。他人から分離した「自分」という錯覚があるからこそ、劣等感や優越感を持てるのです。自他の区別がなければ、孤独を感じることも不安を持つこともありません。
けれどもこの世界に生きている以上、「自我」は大切な友人です。真我の感じることのできないこの世界限定の感覚を、感じさせてくれるのは「自我」ですからね。だからそんな貴重なネガティブをじっくり味わうために、「自我が本当の自分でないことを思い出す」と役に立ちます。
自分のことであるけれど、本当はそうではない。そんな微妙な距離感が、ネガティブを味わう余地や余裕を生み出してくれます。「自我」に対する入り込み具合を調節することで、悲壮に感じたり、他人事に感じたりします。料理の味付けの調整のようなものですね。
せっかく感じている感情ですから、味わうことを否定するのはもったいない。だから自分好みの味付けをして、しっかり栄養になるよう味わい尽くせばいいと思います。逃げても逃げても、この世界にいる限りネガティブな感情はやってきます。
「ネガティブも、ちょっと工夫でこの美味さ!」
関西では有名な料理人の、神田川俊郎さんのお得意のフレーブをパクらせてもらいました。あはは、誰も知らないかなぁ〜〜
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