メチャ気になる Vol.40
3月も下旬になり、卒業、入学のシーズンです。子供の数は減少しているとはいえ、どんな世代にとっても入試は大変なものです。でもそんな固定観念をぶっ飛ばすような記事を見ました。
「プログラミングスキルがあれば学歴なんていらない」17歳女子高生が大学進学をやめて挑む初起業
日本の高校生ですが、4ヶ月だけ高校に在学してアメリカへ留学。そして飛び級を使って10ヶ月で高校を卒業してしまいました。普通ならそのまま大学に進学しそうですが、この女性はプログラムを学び、会社を起こすための活動に入っています。
昨日この記事があちらこちらで取り上げられていたので、何度も目にしました。そして元記事を読んで納得。お兄さんも起業されているようで、環境的にそうした素地ができていたようです。
それでも実際に行動できるのは素晴らしい。最初に会社を興そうと思った時、どうしてもコンピュータのプログラムを組める人が必要になったそうです。実家の近くに授業でプログラムを教えている進学校があり、道行く高校生に呼びかけました。「一緒にサービスを開発しませんか?」と。
ところが日本人にはまだ学歴信仰が根強い。進学することに頭がいっぱいなのです。最終的には「中学生なら勉強に忙しくないだろうから、中学生を誘えば」と言われて彼女は諦めました。それなら自分で勉強しようということで、プログラムスキルを身につけたそうです。
時間のある方はこの女性のインタビューを読んでみてください。学歴という固定観念にとらわれず、自分の現状をしっかりと見据えています。どうしても大学を卒業しなければできないことなら別ですが、会社を興すのに学歴は必要ありません。これからの若い世代で、こういう発想を持つ人が増えてくるのを期待します。
もちろん起業は簡単なことではありません。失敗している人が圧倒的に多いはずです。並大抵の努力だけでは不足でしょう。でも失敗も大切な経験です。まだ17歳。何度もで再挑戦できます。大学に進学してぶらぶらしているより、何十倍も貴重な経験を積むことができるでしょう。
先日コメンテイターの経歴詐称が話題になりました。なぜこうした詐称が起きるかといえば、学歴信仰が私たちに根付いているからです。あぁ、こんな大学を出ている人なら間違いないだろう、と信じるわけです。冷静に考えたら、ナンセンスだということがすぐにわかります。
私たちが判断するのは、「今」その人が何を考えていて、何をやっているのか、ということです。学歴なんてどうでもいいことです。そして私のように学生時代がはるか過去の人間にとっても、それは同じことです。過去の経歴なんて意味がありません。「今」自分が何をやるかですね。17歳の女性に、とても素敵な刺激をもらうことができました。
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