メチャ気になる Vol.71
AIのような最新のテクノロジーは、軍事技術への応用が研究を進める推進力になっていると聞きます。まさにそのことを証明するような記事を読みました。
戦闘機AIが空中戦シミュレーターでベテランパイロットに圧勝。無人戦闘機が空を支配する未来は近い?
米国のシンシナティ大学が開発した戦闘機AIの「ALPHA」が、退役した軍人パイロットと交戦して圧勝したそうです。このパイロットは元訓練教官ですから教えていた立場です。豊富な知識を持ち、技術も一流です。そんな彼が一勝もとれなかったばかりか、何度も撃墜されて完封されました。
まるでSF映画の世界ですが、現実のAIはここまで進化しているということですね。とにかく思考能力が素晴らしく、人間が瞬きする250倍以上の速さで状況に応じた戦術をはじき出すとのこと。
ファジー理論を応用しているそうで、戦況の中での幅広い選択肢の一つ一つに重みを付けて、人間のように思考します。次に打つ手の読み合いということになり、チェス名人がチェスのAIに負けたのと近いものがあります。どうやら人間に勝てる要素はなさそうです。
さらにこの「ALPHA」は家庭用のPCで動作するスペックです。ですから戦闘機に搭載することが可能で、実戦で経験を積みながら学習させることも今後の視野に入れられています。いやはや、なんともすごい時代になってきました。
もしかしたら、将来的に戦闘機は無人になるかもしれませんね。現実問題として、ドローンが爆撃に使用されている現代です。人間は安全な場所にいて、遠隔操作で戦争をする時代になってきました。
これからの戦争はどうなっていくのでしょうか? もちろん戦争なんて、ないほうがいいに決まっています。しかし現実的な見解として、いまだ地球上で戦争が存在しなかった時代なんてありません。先日イスタンブールで起きたテロだって戦争ですから。
本当は話し合いによって国家同士の利害関係を調整し、平和裡にトラブルを解消していくのが理想です。でもどうしてもそうできない状況になったとき、やはり戦争は起きてしまうかもしれません。
それならいっそ、敵対する国家のAIどうしでシミュレーションの対決をしたらどうでしょう?
争っている国家間で、最強のAIを対決させます。それで勝利したほうの言い分を通す。そうすれば極力人命や自然を守ることができます。実際に戦争する必要はないのでは?
でも現実問題としては難しいでしょうね。AIで負けたからといって、侵略される国家は黙っているわけありません。結局は人間が本能的に持っている暴力性が発現してくるように思います。
どちらにしてもAIの進化は両刃の剣です。映画の『ターミネーター』の世界は、絵空事ではないかもしれません。かといってAIは積極的に利用開発するべきですし、その流れを止めることはできないでしょう。結局は、人類の意識に平和を構築することが最も優先されることかもしれません。
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