眠れば他人になってしまう
今日も全国的に暑いようです。三重県では38度を超えているとか。神戸も相当気温が上がっていると思います。それでも六甲山からの風のおかげで、自宅にいると過ごしやすいので助かります。外に出るなら、熱中症対策が必要な暑さですね。
今日の午前中は、1年ぶりに我が家のサボちゃんの土を取り替えてあげました。サボテンは年に一度は土を交換してあげるほうがいいそうです。素人演芸ならぬ素人園芸ですので、ドタバタ喜劇のように大騒ぎしながらの交換でした。でもなんとか無事に終わりました。
去年に初めて土を交換したときは、心配でたまりませんでした。枯れてしまったらどうしよう、とドキドキでした。根に負担がかかるので、土を交換しても一週間くらいは水をあげずに置いておきます。しばらく様子を見ながら、今年も2〜3ヶ月は心配する日々が続きそうです。
3年前に種から育てたサボテンなので、やっぱり可愛いですし、すっかり家族の一員です。ちょっと太めの左がフトシくんで、背の高い右がタカシくんです。無事に根が安定して、今よりも成長してくれたらと願っています。
さて、たまっていた録画の映画を観ています。今日は古いですが、とても面白い映画を観ました。
『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(原題:Invasion of the Body Snatchers)という1956年のアメリカ映画です。
日本では未公開の作品なのであまり知られていませんが、アメリカではSF映画の古典的名作と言われている作品です。実際に3度もリメイクされていますから、多くのファンに支えられているのでしょう。
私が生まれる以前のモノクロ映画ですから、あまり期待していませんでした。この時代の映画の特徴として、テンポ感の悪さがあります。すぐに退屈になってしまうのですよね。ところがこの映画はまったく違いました。
冒頭からテンポよく物語が始まり、続きが気になります。そして一気に最後まで観てしまいました。カリフォルニアの小さな街の開業医であるマイルズは、数週間ぶりに学会から戻ってくると街に違和感を持ちます。人の様子がどうも違いますし、それを裏付けるように、自分の家族が別人だと訴える人が出てきます。
そこで詳細を調べだすと、驚くべき事実が浮かび上がります。この街は宇宙からやってきた生命体によって、人々が肉体を乗っ取られつつありました。大きなさやえんどうのような植物に人間の鋳型ができ、そばにいる人間のコピーが作られます。そして眠ってしまうと、肉体と記憶を吸い取られてしまうのです。そして感情の存在しない、無機質なコピーの生命体になります。
マイルズは必死で真相を公表しようとしますが、周囲の人間が次々に入れ替わっていきます。最後まで守り抜いた恋人のベッキーも、ついにその魔の手にかかります。その宇宙生命体は、他の街へも侵攻しようとします。マイルズはそのことを知らせるため、命からがら逃亡するという映画です。
CGがない時代にしては、素晴らしい作品だと思います。ツッコミどころも少ないですし、とても説得力があります。俳優さんの演技も素晴らしい。なぜ日本で公開されなかったのか不思議です。
マイルズを演じたケヴィン・マッカーシーという男優さんは演技がうまいし、ベッキーを演じたダナ・ウインターという女優さんはとても美人。これは掘り出し物の映画だと断言できます。
『インベージョン』というタイトルで、2007年にリメイクされた作品では、ダニエル・クレイグとニコール・キッドマンが演じています。私はどちらの俳優さんも大ファンなので、この映画もチェックしてみようと思っています。そして原作も図書館で予約しました。読むのが楽しみです。
眠れば他人になってしまうという恐怖は、強烈なものがありますね。どれだけ薬を飲んでも、人間が起きていられる時間には限界があります。なんとか逃げられたベッキーが耐えきれず眠ってしまうシーンは、とても印象に残っています。古い映画であっても、いいものはいい。改めてそう感じさせてもらえました。
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