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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.131

わたしの年代がお正月を迎えると、あぁまた一つ歳をとったなぁ、と思うものです。でも現在の世界最高齢の人は117歳のイタリア人女性です。記録に残っている過去の最高齢は、フランス人女性の122歳とのこと。そう思うと、まだまだひよっこですね(笑)

 

ただ年齢に比例する老化というものは、避けることはできません。そう思っていました。でももしかすると、それは単なる思い込みなのかもしれないという記事を見ました。

 

老化はもうすぐ「治療できる病気」になる

 

現代の科学では、人間の寿命の限界は115歳だと言われています。それでもかなりの高齢ですが、その通説に異議を唱える研究結果が報告されています。注目されているのはミトコンドリアです。

 

ミトコンドリアは細胞の中に数千単位で存在し、人間のエネルギーを生み出すものです。しかし加齢とともに変異して、細胞内に有害な物質を吐き出すようになります。それが老化の原因だとされています。

 

しかし昨年の11月、カリフォルニア大の研究チームが、ショウジョウバエを使って変異したミトコンドリアを見つけ出し、破壊することに成功しました。その結果、変異した細胞内のミトコンドリア(mtDNA)は75%から5%に低下しました。カリフォルニア工科大学のブルース教授はこう言っています。

 

「今回の研究成果に、加齢で機能が衰える神経や筋肉といった重要な組織には変異型mtDNAが蓄積しているという事実を照らし合わせると、もし変異型mtDNAを減らすことができれば、老化を遅らせ若返りを実現できることになる」

 

このような研究結果を受けて、老化というのは人類共通のプロセスであって病気ではない、という通説に異議を唱えることになっています。人間を死に至らせるものを病気と見なすのなら、老化も病気として治療を求める時代になるかもしれません。

 

とても興味深い研究です。老化は病気である、という発想は大きな意識変革のきっかけになるような予感がします。現在の若返りというものの主流は美容整形的なものが多く、不自然に顔の皮膚を引っ張る処置に見られるように、本来の意味でのアンチエイジングではありません。

 

でもこの記事のような研究は人間の老化の秘密に迫り、本質的な改善をもたらすかもしれません。もちろん永遠に生きるというようなことは無理でしょう。現在の平均寿命を、どれだけ伸ばせるかということになるのだと思います。

 

ただわたしは、老化というのはそうした物質的な要因だけはないと思っています。人間にとって『死』とは、想像を超越する学びの場であることは疑いの余地がありません。人それぞれに学ぶことは違うでしょうが、死が自分のことであれ家族のことであれ、何かを感じさせるのは事実です。

 

だとすると、人間の精神が『死』を本能的に利用するように感じます。もっと積極的な言い方をすれば、人生の青写真に『死』というイベントを盛り込んでいると思うのです。だからどれだけ科学が進歩しても、どうしても『死』や『老化』について、超えることのできない壁が現れると感じます。

 

誰もが思うこと。それはできる限り健康で自然に年齢を重ねて、ボックリと死ぬことです。そのためには、このような研究が寄与することはあるでしょう。でも『ドラマ』を起こすために派手な『死』を青写真に仕込んでいるとしたら、どのような科学的な進化も手を出せないように思います。

 

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コメント (2件)

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  1. ひのっちさん、コメントありがとうございます♪

    老化が当たり前だという発想を変えていくだけでも、身体に影響が出るような気がします。
    でもどちらにしても人間はドラマが好きですから、『死』というイベントをクライマックスに持ってくるはずです(笑)
    だからいつの世になっても、『死』は人間が抱える永遠のテーマとして君臨し続けるのかもしれませんね。

  2. そらさん、記事ありがとうございます。
    老化も病気であるという発想は斬新ですね。
    例え細胞が若くても
    それでも、病気や事故としてしぬのをイベントごととして、
    誰もが深層意識の中で望んでいるものだと思います。
    だって、ドラマなんでしょう。


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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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