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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.135

消費期限と賞味期限のちがいをご存知ですか? 卵が常温で2ヶ月もつのを知っていましたか?

 

食品廃棄に関する、興味深い記事を読みました。

 

卵は常温で2ヵ月保つ!大量の食品廃棄を生む賞味期限のウソ

 

食品廃棄の実態がよくわかる良記事です。ぜひリンク先を読んでみてください。

 

ゼロリスクという現代の新興宗教は、いたるところに蔓延しています。それは原発の問題だけでなく、食品にも影響を及ぼしています。最近のようにノロウィルスが猛威をふるうと、ゼロリスク信奉者は賞味期限が1日でも過ぎた食品を廃棄します。

 

この記事によると、日本の食料の廃棄量は年間632万トンで、世界の食料援助である320万トンのほぼ2倍という量になります。それだけの食料がゴミとして捨てられています。

 

消費期限というのはお弁当や惣菜のように日持ちがしない食品について、この期間までに食べてくださいというものです。でも賞味期限は日持ちがする食品に適用されるもので、消費期限にあたる期間の八掛けが一般的とのこと。つまり10日保つ食費なら、8日が賞味期限になります。だからまだ十分に食べることができるのです。

 

卵という食品も、冬場なら常温で2ヶ月は大丈夫だそうです。産卵日から1週間以内にパックすることが義務付けられていて、パックしてからも7週間は食べることができます。ところが実際に売られている卵は2週間を賞味期限としています。

 

消費期限とちがって、賞味期限の決め方は企業に任せられているそうです。はっきり言えば商業路線に沿って決められているということで、食品の品質を厳格に判断したものではないということですね。

 

この記事を読んで初めて知りましたが、食品の賞味期限には『3分の1ルール』というものが小売業界に存在しているそうです。

 

賞味期限全体の最初の3分の1の期間中に納品しないと、スーパー等の小売店は商品を置いてくれません。さらに次の3分の1の期間が経過すると、メーカーは自主的に商品を棚から撤去します。小売店に任せていると、賞味期限が過ぎた商品が置かれてしまうというリスクを避けるためです。

 

つまり最初の3分の1の期間で納品できない商品。さらに次の3分の1の期間で売れなかった商品。それらがすべてゴミになってしまうのです。まだ賞味期限まで3分の1も残っているというのに……。

 

農林水産省や消費者庁等が、菓子や飲料企業について試算したところによると、この『3分の1ルール』を『2分の1ルール』に延長するだけで87億円相当のロスをなくすことができます。だったらそうすればいいではないかと思いますよね?

 

それを阻んでいるのがわたしたち消費者です。ゼロリスク信仰がさらにそうした消費動向を悪化させています。

 

わたしだってその1人です。例えばヨーグルトを買おうとすると、製造年月日や賞味期限を確認します。同じ値段なら、わざわざ賞味期限間近の商品を買わないと思います。

 

わたしは10代の頃にスーパーやコンビニでアルバイトをしていましたが、最初に教えられた仕事が『前出し』という作業です。棚の手前に賞味期限が近づいている商品を並べます。でも消費者はそんなこと知っていますから、わざと後ろから商品を手にします。

 

それでもゼロリスクが浸透していない時代でしたから、消費期限が過ぎたお弁当などを、わたしはタダでもらっていました。まだノンビリした時代だったのでしょう(笑)

 

食品廃棄について、消費者もメーカーも、そして小売店も真剣に考えるべきだと思います。フランスでは食品廃棄が禁じられていて、『フードバンク』に余った食品を提供して無料で施設に提供しているそうです。日本でもそうした試みが必要かもしれません。

 

スーパーでも消費期限が近づいた商品を、通常より安く販売しています。すぐ食べるものなら、わたしも買うことがあります。でもそれだけでなく、もっと積極的に行動しないと、大量の食品廃棄は減らないかもしれません。

 

例えば入荷したての新しい商品を『高く売る』という方法です。そして同時に消費期限が近づいた商品をグンと安く売り、中間の商品を通常の値段で売ります。

 

「新しい」という価値に高い金額を払ってもいいという人は、金額が高くでも買うでしょう。逆に少しでも安く買いたい人は、消費期限が近づいた商品を購入するはずです。スーパーとして金額を3段構えにすることで、トータルの売り上げはそれほど変化しないと思います。

 

安くするだけでなく、あえて高く売るという試みも必要ではないでしょうか? 音楽業界ではこれをすでに導入していますよね。ライブでステージに近い席は、通常より高いプレミアチケットにするという手法です。

 

そしてわたしたちも無駄な消費をしないことだと思います。我が家は2日に1度買い物に行きます。心がけているのは、その2日で食べ尽くす量を購入することです。調味料等の保存食品以外は、そのことを強く意識して実践しています。とにかく悲しいくらいの食品廃棄をなんとかしたいと感じた記事でした。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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