老害防止に必要なもの
最近注目しているアーティストにPanic! at the Discoというバンドがいる。リリースされたばかりのニューアルバムに収録されている『High Hopes』という曲を聴いて、一発でファンになってしまった。
ロックバンドでもあるし、ポップス要素も強い。そしてこの曲の歌詞がめちゃいい。タイトルからわかるように、『人生は困難が多いけれど、高い希望を失うことなければ、なんだってできる』というような歌詞。
それを証明するかのように、ビデオクリップでは高層ビルのガラスを登っていくというシーンがメインになっている。これが面白くて元気が出る。百聞は一見に如かずなので、動画のリンクをあげておこう。
他にもユニークな映像がないか見ていると、最新曲はホラーになっている。これもめちゃ笑うけれど、もっとすごい映像を見つけてしまった。それはライブ映像で、なんとクイーンの名曲である『Bohemian Rhapsody』をカヴァーしている。
これがマジですごい!!! これだけ完璧にこの曲をコピーしてライブで演奏しているバンドは知らない。コーラスなんかマジですごいから。彼らにとってクラシックのような曲なのに、原曲を損なうことなくカヴァーしてくれていることに感動してしまった。このクイーンの曲を知っている人には、ぜひこの映像を見て欲しい。
老害という言葉が世間を賑わしている。だけど古いからと言って、それがそのまま『害』になるということじゃない。それはどのようにして伝えるかということ。人を感動させることに、古いも新しいもない。ただ今の時代に合ったものに翻訳すればいいだけだと思う。
だけどボクたちの世代は、その翻訳作業の手を抜いてしまう。だから『老害』と呼ばれるような摩擦を起こしてしまう。だったら老害防止には必要なものとは何だろう?
そのことを教えてくれる映画がある。
『マイ・インターン』(原題: The Intern)という2015年のアメリカ映画。過去に二度観ているけれど、今日は久しぶりに観た。過去のブログにも紹介しているので映画の詳細については触れない。
この映画でロバート・デ・ニーロが演じるベンは、老害などに縁はなく若い世代にエネルギーをもたらす。なぜ彼は受け入れられたのか? そのことを注目して見直してみた。それは明快に描かれている。
謙虚であること。遊び心があること。そして冒険心を失わないこと。そんな風に感じた。
シニア世代は、時間の経過によって培ってきたものがある。だけど謙虚な心を失うと、その経験が時代とズレて老害となる。ベンはどれだけ理不尽な扱いを受けても、最後まで謙虚で真摯だった。そして笑顔を絶やさないし、孫のような世代にマジで恋のアドバイスもする。
そして女性社長であるジュールズの大ピンチには、若い世代を引き連れて家宅侵入までやってのける。老害世代の人には観て欲しいけれど、ガチで老害を振りまいているような人に限って、こういう映画は観ないんだろうなぁ。
久しぶりに観たけれど、本当に素敵な作品だと思う。それにしてもアン・ハサウェイはいつも可愛いよなぁ。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする