SOLA TODAY Vol.849
あなたの心の状態を知りたければ、自分が暮らす部屋やバッグの中身を見るといい。もしそれらがとっ散らかっているとしたら、あなたの心もそうだということ。これはボクがずっと感じていたことで、当たらずとも遠からずだと思う。
部屋が散らかっているから心が乱れるのか、心が不安定だから部屋が散らかるのか。そのあたりは明確ではないとしても、それらが相関関係を持っていることが科学的にも証明されているらしい。
「こんまり」こと近藤麻理恵さんは、過去にアメリカで著者がベストセラーとなった。それ以来アメリカではファンが増え続け、最近ではNetflixでの番組を持つようになって、「こんまり」の第二ブームが起きている。
彼女のいいところは、断捨離の動機を心のポジティブな部分に働きかけることだと思う。「ときめく」かどうかを判断基準にすることによって、物を捨てることに対してポジティブな部分が刺激される。それゆえ元気になるんだろうね。
そして片付けは、不眠や不安、さらに肥満まで癒すらしい。
人間の脳は、本質的に秩序を求めているそう。だから散らかった部屋のなかにいると、人間の認知力は消耗して集中力も低下する。ガラクタを背景にした映画の場面を見せるだけで、そのシーンに対する認知度が大きく下がるらしい。
それは心にも大きく影響して、散らかった部屋にいるだけで感情表現が低下する。それが続けば、一種の鬱のような状態になってしまうのだろう。汚い部屋にいると、体重にも影響するらしい。記事から抜粋してみよう。
『ある実験では、雑然とした環境で過ごす被験者は、スナックを消費する量が増え、きちんと整頓された場所で暮らす人よりも、クッキーを食べる量が2倍多くなった。他の研究でも、汚い部屋にいる人は、リンゴよりチョコレートバーを食べる確率が2倍になった。最終的に、極度に散らかった家に住む人は、体重が平均より増える可能性が77%高いという』
部屋の散らかりようと心の状態は、無視できるようなものじゃないことがわかる。それゆえ「こんまり」流の片づけを決行することで、不眠や肥満が解消されることになるのだろう。
ただ、そう簡単にはいかない場合が多い。
片づけをサボったことで心が病みかけている人は、掃除をすることで解消できるかもしれない。だけど心が病んだことで部屋がゴミ屋敷になっている人は、どれだけ片づけの効用を教えても無理だろう。
そういう人は、心療内科やカウンセリングを受けるほうが先かもしれない。掃除をする以前の問題だからね。放置しておくと、結果としてその人の命を縮めてしまうことになると思う。
とにかく自分の部屋やバッグは、心と同じだということを自覚しておくほうがいいと思う。心の鏡のようなものだから、自分のことを客観的に知覚することができるはず。掃除が習慣になると、毎日が気持ちいよ〜!
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。