人間が動物に癒される理由
ネットでは愛らしい動物の写真や動画が大勢のアクセスを集めている。ボクもよくリツイートする。あまりに可愛くて、他の人にも見てほしくなるから。
街を散歩していると、しかめっ面をした人の表情が散歩中の犬に遭遇するだけで和むのをよく見かける。ボクだって犬や猫を見かけたとき、多分その人と同じような顔をしているんだろう。
我が家のミューナも癒しの存在。彼の様子をながめているだけで、疲れが吹っ飛ぶような気がする。まぁ本人(本猫)にすれば、自分の本能のまま過ごしているだけなんだろうけどねwww
昨日、CNNのニュースを見て感動で胸が熱くなった。その動画を見ながら、人間が動物に癒される理由がわかったような気がする。
アメリカのマサチューセッツ州で起きたことが記事になっている。ニューイングランド野生動物センターの動物病院に保護されたのは、近くに暮らす雁のオス。カミツキガメに噛まれたらしく、足を引きずっていた。仮の名前として「アーノルド」と名付けられた。
アーノルドの治療のために獣医が手術をしていると、窓ガラスをノックする音が聴こえた。のぞいてみると、そこにいたのはアーノルドの妻だった。つがいのメスがパートナーのオスを心配して様子を見にきたらしい。こんなことってあるんだね!
手術のあいだ、メスはじっとアーノルドを見つめていた。そして処置が終わって二羽を再会させてやると、なんとメスはアーノルドを気づかうように彼に羽繕いをした。ボクは動画を観たけれど、感動でウルウルしてしまった。そして職員からもらったエサを二羽で仲良く食べていする姿に思わず笑顔になった
アーノルドは傷が癒えたら元の生活に戻るとのこと。もちろんそのとなりにはパートナーのメスがいるんだろうね。ギスギスしたニュースばかりが流れているから、この記事を見て心の底から癒されたような気がした。
人間が動物に癒されるのは、人間が本来持っている動物としての『根源の愛』のようなものを思い出させてくれるからじゃないだろうか?
リンク先の記事の雁のような夫婦愛だけじゃなく、無邪気に遊ぶ姿、失敗を恐れない根気、仲間や家族を守ろうとする勇気、全力で子供を愛する親の姿などを目にすることで、ボクたちが忘れていた『何か』を思い出すような気がしている。
人間社会は本音と建前が混在している。だから自分を偽って生きることもあるはず。本意ではないことをやらなければいけないこともある。自分本来のありのままに生きていたら、たいていは社会からバッシングを受けるからね。だから人間は疲れてヘトヘトになっているのかもしれない。
そんなとき動物の愛らしい姿を見ることで、忘れていた感覚が蘇るような気がする。動物だけじゃなく、自然に触れるのも同じ意味があると思う。山の土や海の水、そして植物たちの息吹を感じることで、人間にも備わっている生物としての『根源の愛』が励起されるように思う。
コロナで自由に動けないけれど、できるだけ自然に触れることは人間にとって必要なんだろうなぁ。
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