奥田健次(行動分析学者)オフィシャルブログ

パートタイム教授、奥田健次です(^^)/

大学を超早期退職して、西軽井沢で学校づくりをやっています。大学のほうは、いくつかの大学院を特任教授やら非常勤講師やらでパートタイム集中講義だけにしてもらいました。

さて、昨日の日本テレビ系列『スッキリ!!』は、おれは時差ボケ残ったまま、ボーッと青森市内のホテルで視聴しました。

出演者自身の感想は、おれしかできませんね。

うーん、感想。

・・・・・。

あ、家庭教師のCMで、ハイジが「おじいちゃん、笛吹いて」と言ったら、おじいちゃんの笛の音がまさかのファックス音。ぴーーーーひょろろろろろーーーー。これには爆笑しました＼(≧▽≦)丿

うん。このCMが最高でした。

・・・あきませんか。ちゃんと感想をですね、はい。

まあ、ロケやら取材やら「こんなにたくさん撮って、どこをどう使うんやろ」と、撮られれば撮られるほど逆に心配になるほどでした。結果的には、臨床のシーンを重点的に紹介してくれたので、そこは良かったなと。時間が無かったため、嘔吐をゼロにした方法やら、お父さんの感想とご報告やらも紹介してもらいたかったのですがね。

カメラに向かって「メンチ切る」（睨むという意味の関西弁です）やつ。あれは面白い介入なんですよ。説得するよりも練習。おれが普段から言っていること。「睨んだら怖がられるよ」とか「もっとカワイイ顔をしようね」という説得よりも、逆に思いっきり睨んでみて、力を抜いて、また睨んでみて、また力を抜いて。こういう練習のほうが明らかに効果があるからです。絵的にも笑えると思ってさ。よくぞ全国放送のカメラに向かって、メンチ切ったよな、おれらヽ( ´3｀)ﾉ ナニワの金融道や。笑

佐世保での講義では、不登校のところやいじめのところも使ってくれた。ここもプラスポイントです。

総じて情報番組としては９５点くらい。高得点。

マイナスなところは、おれが発した言葉で笑いを引き起こしたところは全部カットされてるってこと。番組制作、まじめやねん。明るく楽しくやってるのにさ。真剣なセッション中でも、ところどころ親御さんを笑わせるところもあるのに。

それと、佐世保での講演会のとき。事前にディレクターに、「講義の中で『ウンコ、クソ野郎』とか汚言まみれにしても構わないですか？」と打診し、「ぜひ、どうぞ！　いつもの先生のようにやって下さい！」とOKもらったので汚言まみれにしたのに、汚言部分のオンエアはゼロ。そうだね。そりゃ、編集すればええねんもんね。「ぜひ、どうぞ！　いつもの先生のようにやって下さい！（どうせ編集して使いませんから・笑）」みたいに、カッコ内のことを考えておられたのでしょう。昔懐かし、小梅太夫に言わせれば「チキショーーーー！」です(｀皿´;)笑　してやられた。

ケース会議のシーンも使われなかったところはマイナス。講演でおれが「アホアホ校長」の事例に「そういう校長はクソまみれにしてやれ！」なんかいう発言が可愛く聞こえるくらい、ケース会議ではもっと過激。エキセントリック。狂気じみていると言われる鬼のような状態。

それから、継父からの暴力。これももう要らんやろ。全部事実ですがね。制作側がどうしてもその生い立ちの部分を聞かせて欲しいというので、ありのまま話しをしたわけでさ。お涙いらんねんし。あれを使うのなら、おれがきちんと「こういうのを『殴られソムリエ』というんです＾＾」とコミカルに言っているところもオンエアして欲しかったなぁ。でないと、バランス悪い感じが。

あとは、成田からの出発。あれは学会出張がメインですよ。シカゴでの教育相談は急遽、おれの学会発表に合わせて親御さんがアメリカの国内線で現地まで親子で来たから実施できた話しでね。きちんと取材の時に「学会発表です。そんで急に教育相談も入って。それから休暇もあってラスベガスでプチ豪遊」と話していたんですが。なんか、１家族だけのためにシカゴに行ったみたいに受け取られかねないでしょ。さすがに、今は１家族だけでシカゴまでは時間的に無理。ハワイや西海岸までなら、今までもやってきたので親御さんの希望によってはありえますけどね。

ただ、良かったところは他にもたくさんあって、最後の西村リポーターがフリップを使って解説して下さったやつ。あれは、専門用語では『バックワードチェイニング』とか『プロンプトフェイディング』という技法なのです。それを、一般視聴者にも分かりやすく伝えてくれたこと。しかも、あそこの部分があったおかげで、一般視聴者も「あれ？　もしかしてこれって発達障害の子への支援だけじゃなく、子育て全般に使えるんじゃないの？」って勘付いた人も多かったはずです。

ちなみに、この方法の出典は、拙著『叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本』（大和書房）にて、マンガ付きで解説しています。テレビを観るのは簡単です。次に進みたい方は、上記の本は最低限、お読み下さい。子どもの鼻くそほじり問題について、あそこまで面白いことを真面目に語るというのだけでも、笑いながら読めると思います。

反響はまたドエライことになってしまっています。放送直後からのウェブからの相談申し込みは、お昼までに140件。夜までに180件まで増加してきました。前の『NNNドキュメント』出演後からのと合わせると、700件近くになってしまっています。そして、今回の『スッキリ!!』視聴後の申し込みの９０％以上が、なんと青年期から成人の、「暴力・引きこもらせ」などの問題です。たぶん、番組で「自立」というキーワードに焦点が当たったからでしょう。うちのホームページもブログの注意書きも読まずに、即申し込んで来られた人のは目も通すこともできません。どうしてダメかは著書にも書いています。たとえば、『子育てプリンシプル』（一ツ橋書店）などもご覧下さい。

申し込みが殺到したため、教育相談開始年齢をこれまで５歳未満としてきましたが、原則３歳未満とさせていただきます。こうすることにより、医師や保健師にはさらなる研修を積み重ねていただいて、親御さんがどういう反応をするかよりも、少しでも早期発見、早期相談、早期療育の意識を持って、健診などを行ってもらうというプレッシャーの一つになることを期待します。「様子を見ましょう」と言い続けないように。そして、保護者もそんな言葉を鵜呑みにしないように。

２月の『NNNドキュメント』は、放送日には長崎市内で１日研修会の講師をやっていました。研修後、夜に長崎市内のホテルで視聴しました。それが、今度は佐世保市で研修をやったシーンを『スッキリ!!』で使用され、昨日の放送日は青森市内のホテルで視聴しました。いずれも自宅で視聴できてないです。長崎と青森。おれの大好き都道府県のトップクラスに偶然でしょうが絡んでますね。

放送直後、青森市内での教育相談では、親御さんからしたら変な感覚だったでしょう。さっきブラウン管で観たばかりの先生に、同じようなことを言われるわけですから。こっちはいつも通りですけども。

で、最終の新幹線で帰るときなのですが、駅の売店でおばさんに「あらら、見たよ！」と言われたもんですから、おれも即座に「あらら、見られたよ！」と返しておきました。感動しただの、応援しているだののお言葉をいただき、ありがとうでやんす。

おれは、普段通りの仕事です。今日はこれからまた別の雑誌の取材あり。軽井沢にてインタビューを受けます。

本は良く売れてますね、いつも以上に。

アマゾンの全商品ランキングトップ１０に、また入りましたよ。それぞれ、部門では１位ですから、本当に良く売れまくり三太夫。good reading for you.

まじめに、映画化ないしドラマ化を視野に入れることにします。

出版社は現在、９社からオファー。映画化ないしドラマ化の企画同時進行の出版社と話しを進めましょう。

奥田健次

※オフィシャルブログ管理者より

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