ガストンとの対話 Vol.89
ガストンさん、人生というのは選択の連続です。納得することがあれば後悔する選択もあるでしょう。でもどちらにしても、そうして人生を切り開いていくしかありません。人生において選択を迫られた場合、どうすればより適切な道を選ぶことができるのでしょうか?
「心配ない、好きなように選択すればよい」
ありゃ、またあっさりした答えですね。まぁ予想していましたけれど……。
「分かれ道のどちらを選ぶかという進路の選択もあるだろうし、現状を継続するか止めるかという選択もあろう。だがどちらにしても、選択しなかった人生は想像の世界でしかない。人間は一つの人生しか知覚できないのであるから、自分が選んだものを体験するしかない。別の人生に想いを馳せるのは単なる逃避であろう」
確かに選択しなかった人生はパラレルワールドの世界ですから、「今」の私たちが考えても仕方ないかもしれません。でもより良い選択をしたいと思うことは当たり前ではないでしょうか?
「なにをもって「良い」と判断するのだ? お前さんを例に出して悪いが、大学を中退して別の大学へ進学したり、何度も転職を重ねている。だが冷静に考えてみろ。ああすればよかった、ああするべきではなかったという後悔と同じくらい、自分が決めてきた選択を受け入れている気持ちもあるのではないか?」
そうですね。大学を変わらなければ会えなかった友人や経験がありますし、転職したから妻とも出会いました。「今」からそれを振り返れば、全て必然だったように思います。良い悪いで判断できることではないですね。
「人間は生まれる前に、絶対に変更することのない計画をいくつも導入している。それは多くの魂たちと気の遠くなるような時間をかけて話し合った計画だ。だからどのような道を選択しようと、必ず「起きることは起きる」のだよ。左に行く計画をしている場所で右に曲がったとしても、行き止まりであったり、道が繋がっていたりして左の道と合流する。人間はそれを偶然というだけだ」
自分の選択によってヴァリエーションの違いはあっても、出会うべき人に出会い、起きるべき出来事は起きるのですね。だから選択に正解も間違いもないのか。でも出来る限りスムーズに人生の体験を進めるのなら、回り道を避けたいと思ってしまいますね。
「心の声を聞くということは、その回り道を少しでも減らす方法であろう。だが回り道が避けるべきことではないのを忘れてはいけない。ともあれ、何を目的としているかで無駄な回り道を進む必要がなくなる」
目的ですか?
「お金儲けをしたい、有名になりたい等、自尊心を高めるための選択は、苦労の多いものとなるであろう。なぜなら不確定なものを求めているからだ。現実世界に存在する物質に由来したものは、現れては消えるものだ。始めがあり終わりがあるものだ。そういったものを目的にした選択は、やがて消えるものを追い求めている。ある選択が正しいと思っても、その直後に奈落の底に落ちることがある」
そのような「自我」の声ではなく、本当の自分の声に耳を傾けて選択するということですね。でも本当の自分の声と「自我」の声を聞き分けるのは簡単ではありません。どのようなものを基準として選択すればいいのでしょう?
「それはお前さんが『ゼロの物語』で書いているではないか。主人公のソラがエリュシオンに戻るかどうかを選択するとき、何を基準とした?」
どちらの選択がより多くの愛を残せるかどうかですね。自分が死ぬときに持って帰れるものは、どれだけ他の存在を愛したかどうかだけだというセリフですね。
「どのような選択をするかは本人の自由意志だ。だがより回り道の少ない道を進みたいのなら、その基準を永遠のものに向けるべきであろう。そうすることで生まれる前の計画をスムーズに実行できるはずだ」
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ひのっちさん、コメントありがとうございます♩
おぉ、ちょうど転機を迎えておられるのですね。
私も転職を機会に、素敵な出会いを重ねてきました。
素晴らしい出会いがあることを、心からお祈りしています!
そらさん、対話アップありがとうございます。
そろそろ前の仕事やめて、引っ越します。
これからの選択をどちらが多く愛せるのか、すごくタイムリーな内容でした。
ありがとうございました。