今日の言葉 6月10日
『排除することのない注意』
一つの対象に向かって注がれる注意と、対象を持たない注意には違いがあると思います。私たちは特定の観念や信条、対象に集中することができます。そしてそれは排除するプロセスです。しかし排除することのない注意、気づきもまた存在します。
同様に、理由なき不満、何らかの欲求不満の産物ではない不満、方向付けることが不可能である不満、いかなる満足をも受容できない不満が存在します。それを表現するのにぴったりな用語を、私は用いていないかもしれませんが、そのとてつもない不満は極めて重要であると思います。それがなければ、他のいかなる類の不満も、満足のための単なる手段と化してしまうのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜