今日の言葉 11月25日
『愛は危険である』
愛なしに人はどうやって生きていけるのでしょうか？ 単に生存することしかできません。しかし愛なき生存は支配であり、混乱であり、苦痛です。そして私たちの大半が作り出しているものが、これであるのです。
私たちは生存するために団結し、対立を不可避なるものとして受け入れています。なぜなら、私たちの生存とは、権力に対する絶え間なき要求だからです。勿論、私たちに愛があれば、組織も然るべき役割、適切な役割を果たすでしょう。が、愛がなければ、組織は軍隊のように悪夢となり、機械化し、効率的になるだけです。
私たちは避けられないものとして、こういった諸々全てに屈しています。なぜかと言うと、私たちはハートではなく、頭で生きているからであり、その結果、愛が存在しないからです。愛とは人生の中で、最も危険で、あやうい要素です。そして私たちはあやうくはありたくないし、危険に晒されたくないので、頭で生きるのです。
愛する人間は危険です。そして私たちは危険に晒されて生きていたくはありません。私たちは効率的に行きたい、単に組織という枠組みの中だけで生きたいのです。なぜなら、私たちは組織が世の中に秩序と平和をもたらす、と思っているからです。
組織が秩序と平和をもたらしたことなど、一度もあったためしがありません。愛のみが、善意のみが、寛容のみが最終的に、従って、今この瞬間、秩序と平和をもたらせるのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜
