サボるとワクワクする理由
はい、はい、今日も風邪です。でも症状が進行中ですので、今がピークでしょう。昨日は喉や鼻の部分的な痛みや不快感が中心でした。でも今日はそうした不快感は解消されて、全身の倦怠感に移行しています。体がウィルスを排除しようと頑張っているのがわかりますから、とてもいじらしく感じますね。
ちょっとへばっていますので、ブログを書くのにいつもより時間がかかっています。でもいつも通り買い物に行って、坂道を歩いて登ってきました。
保護色になっている中央のカマキリがわかりますか? 私は気づかなかったのですが、妻が見つけてくれました。雨が降りそうな曇り空の下、紫の花をゆりかごのようにして風に揺れていました。可愛いですね。まるでこの花を守る妖精のようです。
さて風邪をひくと、いつも思い出すことがあります。私のサボり癖です。
小学校の頃、ちょっと風邪気味になると学校を休むチャンスだと考えていました。別に学校に行きたくなかったわけではありません。ただ、ただ、サボりたかったのです。ですから母親の目を盗んで体温計をストーブに近づけます。そしてこれでは学校に行けない、と親に思わせるわけです。
そうすると何が待っているのか?
両親は共働きでしたから、母親が家を出ると自宅は私の天下。少しは風邪でしんどいと感じても、その自由はかけがえのないものです。普段は見ることのできない昼間のテレビ番組を見たり、台所を自由に散策して好きなものを食べます。まぁ、その程度の風邪だということです。
サボると感じるこのワクワク感。その正体は何でしょうか?
もちろん筆頭に来るのは逃避行動ですね。決まった時間に学校に行かなくてはいけない。そうした縛りから解放されるワクワク感です。社会人になっても経験できますね。嫌だった職場を退職した時、感じる開放感です。
でもその奥をもっと探ってみると、あることに気づきます。それは『非日常』というものです。小学生であっても、時間割を見れば今日の一日が朝の段階で予想できます。想定外のことが起きることもあるでしょうが、まぁ大抵は予想できる範囲内です。
しかしサボることで目の前に広がる世界は未知の世界です。それが何とも楽しい。私は麻薬のようなその感覚が忘れられず、サボることを楽しむようになりました。高校生の頃などは、必要な出席日数を計算して単位を落とさないよう計画します。そして可能な範囲のギリギリまでサボるのです。
ですから午前中は馴染みの喫茶店でインベーダーゲームをしてからお昼前に登校したり、逆に午前中で学校を脱走してバイクに乗って遊びに行ったりしていました。このサボり感覚は中毒性があります。たまにサボらないと禁断症状が出るわけです。
ですから大学生になっても社会人なっても、依存症のようにサボることに取り憑かれていました。だから転職も多かったのでしょう。日本の社会はそのようなサボりを認めない風潮が強くあるからです。ではどうすればその依存症や中毒症状とお折り合いをつけていけるのか?
ある時期考えました。このままではいかんぞ、と。そこで浮かび上がったのが『非日常』というキーワードです。どんな職業であろうと、家庭の主婦であろうと、ありきたりの日常は続くものです。普段の生活をそうそう簡単に変えることは難しいでしょう。
だったら、毎日の生活から『非日常』を感じられるようになればいいのではないか。そう思いました。昨日と同じことをしていても、今日初めてやるような気持ちで生きるのです。今日は昨日の延長ではなく、明日も今日の延長ではない。そう言い切ることです。
今日という日は今日しかない。そう思うことで昨日と同じことをしていても『非日常』になります。自分の心の持ちかた次第なのです。ある時からそう考えて生きるようになりました。ですから毎日同じ職場に行くことも、転職することも、同じくらい『非日常』になっていました。
このブログも毎日最低3本は更新していますが、毎日が『非日常』です。だって同じ内容のブログは書けないわけですからね。
どんな人でもワクワクすることがあるはずです。私はそれがサボることでした。でもその理由を突き詰めて明らかにすれば、その本質を知ることができます。そしてその本質は、大抵自分の心次第で対応できるものです。皆さんも自分がワクワクすることを追求してみてください。私はある時期サボり続けたから、今の自分があると思っています。
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