メチャ気になる Vol.36
馴染みのモール街を散策していると、あれ、あの店は? と閉店しているのを見て驚くことがあります。特にお気に入りのお店だったら、軽いショックを受けることがあります。でもまったく驚くことのないニュースを見ました。
閉店相次ぐ「クリスピー・クリーム・ドーナツ」に未来はあるか?
店舗数全国第2位の「クリスピー・クリーム・ドーナツ」が、今年になって閉店が相次いでいるそうです。1月に岡山市、福岡市から全面撤退して、2月には広島、京都から全面撤退。新規に店舗を開いた地域では、珍しさもあってそこそこ売れているようです。しかし既存の店舗は閉店していくばかり。
日本ではロッテが経営権を握っていますが、本家のアメリカでも2000年代に半数の店舗が閉店したそうです。現在ではカフェ形式の「単独店舗」ではなく、スーパー等での無店舗販売が主流です。日本の店舗もそうなっていく雰囲気です。ですからこれはロッテの経営的な問題だけではなく、商品そのものに起因する現象だと感じます。
京都の店舗は四条烏丸にあって、阪急電車から市営地下鉄に乗り換える場所にあります。京都でも最も多い人が通行する場所だと言っても過言ではありません。それなのに閉店です。
では、なぜ私はこのニュースを読んで驚かなかったのか?
遅かれ早かれ、こうなると思っていたからです。
この記事では「単独店舗」の限界等を理由に挙げています。しかし「単独店舗」でも成功しているお店はいくつもあります。販売形態だけが理由ではないと思います。
私がよく知っているのは、兵庫県のあるモール街で営業している店舗です。まず最初に感じた印象は店が汚いこと。店の前を歩くと、ドーナツが並んでいるショーケースに手形がびっしり。まるで私が今ブログで連載している『エリクサー』の幽霊の手形のようです。
店員さんは暇そうにしているので、その気になればショーケースを拭くことくらいできるはずです。ところがボンヤリとしているだけ。アルバイトでしょうが、もっと社員教育ができるはずです。それを裏付けるように、店員さんの態度があまり良くありません。その店舗だけなのかもしれませんが、「買いたければ、買えば」というような投げやりな印象を感じました。
でもそれらは状況的な理由でしかありません。もっと決定的な理由があります。
それは、美味しくない……。
初めて食べた時に、率直に感じた感想です。妻に聞いても同じ答えでした。普段から頻繁にドーナツを食べる習慣はありませんが、「ミスタードーナツ」なら何度も食べたことがあります。それに比べても明らかにまずい。個人的な感想かもしれませんが、この店舗のドーナツを美味しいと思う人が圧倒的に少ないのではないでしょうか?
もし美味しければ、そして払った値段以上の価値があると思うならば、閉店することはないはずです。ましてや人が集まる場所にお店を構えているわけですから、商品価値に問題があるとしか思えません。
私が神戸で最も美味しいと思う近所のパン屋さんは、住宅街のわかりにくい場所にあります。でも午後3時頃にはほぼ売り切れになり、日曜日なんか午前中でほとんどのパンが売れてしまいます。それほど美味しいのです。
違うパン屋さんですが、ドーナツを販売しているお店があります。値段はこの記事の店舗の半額以下です。ところがめちゃくちゃ美味しい! 生地がモチモチとしていて、定的的に食べたくなります。今こうして想像していても、よだれが出てきそうです。
この記事のタイトルは、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」未来はあるか?です。私は今のままなら、確実に未来はないと思います。びっくりするくらい美味しい商品に変貌させるか、大幅に値段を下げるしかないでしょう。そう感じたニュースでした。
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