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高羽そらさんインタビュー

メチャ気になる Vol.74

先日バングラデシュで日本人が巻き込まれたテロがありました。7人の日本人が命を落としたことで、当然ながら大きく報道されています。バングラデシュという国家を援助しているのに、なぜ日本人を狙うのか? そういう声が報道を知った日本人のあいだで飛び交ったことでしょう。

 

でも私はそうした報道に、どこか違和感を覚えていました。なぜならテロは頻繁に起きているからです。トルコのイスタンブールでは同じころ、もっと大勢の方が亡くなっています。そして3日に起きたイラクのテロでは、250人以上の方が亡くなっています。被害者の多い少ないで論じるのは危険なことですが、日本人が含まれているかどうかで報道姿勢が違ってくることに、なんとなく疑問を感じてしまいます。

 

だからこそ、客観的な事実を知りたいと思います。今回のテロの背景にあるものは何なのか? そのことについてわかりやすく書かれた記事を見つけました。

 

「援助したのになぜ狙われるのか」ではなく、「援助したからこそ狙われた」という発想転換を

 

この記事のタイトルにすべてが表現されています。テロの背景には、「援助したからこそ狙われた」という事実があります。

 

今回のテロが起きたバングラデシュと同様に、ケニアやヨルダンは多くの国から支援されています。国連の職員が送り込まれることで、そこを窓口として大勢のNGOが支援に集まってきます。そして今回のバングラデシュのJICAのような政府系の援助機関も集まってきます。

 

そうした方たちの収入は、現地の人たちに比べたら驚くほど高給です。そして集まってコミュニティを形成しますから、その周囲に高給なモール街が作られます。自分たちの国で食べているような食材が手にはいるスーパー等ができるわけです。

 

現地の人にとってはビジネスチャンスです。地元住民の10倍もの給料をもらっている人間をターゲットにして商売をします。そこに大きな格差が生まれる、と著者は述べています。ケニアやヨルダンで活動されている方ですから、とても説得力のある文章です。

 

貧困に苦しむ地元住民たちにとって、金持ちが集まるモール街は「怒り」の象徴のようなものです。今回のバングラデシュのテロは非イスラム教徒を狙った無差別テロでしょうが、その背景にはそうした「怒り」があると著者は述べています。

 

ただ著者は、国連職員の給料が高すぎるとか、援助をストップしろ、と言っているわけではありません。報道のあり方について、問題提起されているのです。

 

記事から抜粋します。

 

『ただ、「この国にはたくさんの援助をしてきたのに、なぜ日本人が殺されたのか」というナイーブな問いかけだけは、やめてほしい。逆に「援助をしたから狙われる」という発想転換が必要な時に来ているのかもしれない。次の犠牲者を出さないためにも、問題の本質を問う報道をしてほしいと願うばかりだ』

 

テロが終焉する兆しはまったくありません。今年はリオでオリンピックがありますから、とても気になります。日本だって4年後には東京でオリンピックを開催しますから、他人事ではありません。

 

ISという組織はとても巧妙な気がします。もしかしたら個人的な恨みを晴らすために起こしたテロであっても、犯人がISと名乗っている可能性があるような気がしています。組織の一員ではないけれども、ISの名を語ってテロを決行している人間がいるのではないのでしょうか?

 

ISにしてみれば関与した事実がなくても、そうした事例の場合は広報として利用できます。組織の活性化に効果があるのなら、肯定することがなくても、否定しないでしょう。そうなればISという組織に関係なく、その名を語ったテロが世界中で起きるかもしれません。

 

これからの世界情勢を把握していくためには、流されている報道に振り回されることなく、私たち一人ひとりが客観的な視点を保持しながら、情報に接していく必要があるのかもしれませんね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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