犯人探しはお手のもの
めちゃ冷えますね〜〜! 六甲おろしが、これでもか、と朝から吹き荒れています。今週の土日は関西の平野部でも雪が降るかもしれなという、この冬一番の寒波がやってくるそうです。今日でもかなり寒い買い物でしたが、土曜日はもっと覚悟がいりそうです。
昨日のブログであまりテレビドラマを見ないと書きましが、その舌の根もかわかないうちに、新しいドラマの録画予約をしました。
アドラー心理学の入門書としてベストセラーとなった『嫌われる勇気』という本があります。わたしが珍しく書店で購入して手元に置いているくらい、何度も読みたくなる本です。その『嫌われる勇気』をドラマ化したものが、今日の夜から放送開始です。
でもあの本をどうやってドラマにするの? 最初にネットで知った時は???でした。悩みを抱えた青年が、心理学者と対話しているだけの内容です。ところがチラッと番組案内をチェックしてみると、どうやら刑事ドラマになっているようです。
どの程度アドラー心理学が刑事ドラマに盛り込まれているのでしょうか? とても興味があるのでとりあえず見ることにしました。がっかりするような内容だったらスルーしますが、面白かったらまたブログで触れると思います。
さて、昨日に観た映画です。
『ナイル殺人事件』(原題:Death on the Nile)という1978年のイギリス映画です。
原作はアガサ・クリスティですから、探偵のエルキュール・ポアロが活躍する物語です。『オリエント急行殺人事件』という映画は何度も観ましたが、この映画は観たことがありませんでした。でも予想していたとおり、アガサ・クリスティらしい世界が表現されていました。
キャストがとても豪華です。そしてみんな若い。ハリーポッターのマクゴナガル先生で有名なマギー・スミスが、娘役で出演していましたからね。オリヴィア・ハッセーも、まだ『ロミオとジュリエット』のジュリエットの雰囲気を感じさせる若さでした。
『人間の証明』や『復活の日』という日本の映画に出演していたジョージ・ケネディの顔も、久しぶりに見ることができました。ミア・ファローも個性的な女優さんですが、まだ若いエネルギーが全身から溢れていました。
出演陣の豪華さだけでなく、映画としてもかなり面白かったです。アカデミー賞の衣装デザイン賞を受賞したくらいですから、衣装もきらびやかでとても素敵でした。でも真犯人を見つける楽しさは、いまいちでしたね(笑)
わたしは子供の頃から推理小説が好きでしたから、犯人探しはお手のものなのです。特に映画になっているような作品は、完璧なパターンが存在しています。そのいくつかをあげてみましょう。
・犯人は映画の早い段階で登場する。
・完璧なアリバイを持っている人が怪しい。
・絶対に犯人でないと観ている人に思わせる人物が、実は怪しい。
・有名な俳優さんが演じている役は、まず怪しい。
・殺人によって、最も高い利益を得るのは誰か? 特に金銭的な面で。
この5つを考慮するだけで、映画の中盤で犯人がわかってしまいました。まだ殺人が起きる前ですよ(笑)
誰が殺されて、その犯人が誰であるかもわかります。それも複数犯であることが、事件が起きた直後にわかりました。アガサ・クリスティらしく、殺人の動機を持つものが大勢います。ナイル川のクルーズ船で起きる殺人ですが、その乗客すべてに動機があります。
でもこの物語に関しては、驚くような人物が犯人ではありませんでした。まぁ一般的には驚くのかもしれません。わたしは根性がねじ曲がっていますからね(笑)
『オリエント急行殺人事件』のように、動機を持つもの全員が犯人であるという設定は、さすがに子供の時に映画を観てぶったまげました。でもこの作品の犯人は、ある意味納得できる人物像です。そういう意味では、人間の心理をうまく捉えた作品なのかもしれません。少し古いですが、とても楽しめる映画でした。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
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