ネガティブは拡散しやすい
ネガティブな情報は人の気を引き、拡散されやすい。
これはいまに始まったことではなく、人間が持っている本能だと思う。危険回避が種の保存にとって最重要なので、そうならざるを得ないのだろう。
だから不安をあおる情報は拡散されやすく、デマかどうかも無視される。楽しいことより悲惨な出来事に目が向きやすい。そのうえ現代社会はネットがあるので、情報の拡散速度はとてつもなく速い。
地球の環境が悪化しているのは事実。温暖化が懸念され、待ち受けている地球の未来に対する不安をあおる情報が飛び交っている。例の少女が注目されるのも、人間の本能が影響しているからだろう。
そんな不安をあと押しする情報はさらに増えるばかりなのに、それを払拭する情報が流れることは少ない。誰かが大丈夫だと声高に叫んでも、その声を押しのけるようにして危機を訴える人がさらに声を大きくする。
だからこんな情報が拡散されないんだろうな。
中国とインドの植樹によって、地球全体の緑地が急増していた。NASAの衛星データから明らかに
少し前にアマゾン密林での火災が問題になり、著名人がその映像をInstagram等で拡散した。なかにはずっと以前の映像が、いま起きていることのように拡散されたものもある。危機を訴えることに主流が置かれ、情報の真偽は無視されていた。
その火事について陰謀論が流れ、抗議行動に出た人もいる。火事が起きているのは事実だけれど、なんとなく釈然としないものを感じていた。アマゾンの火事によって二酸化炭素の増加を訴える人がいる一方で、あの密林が酸素と二酸化炭素を相殺しているので影響がないという学者の意見も目にした。
その前提として、地球の緑が減少しているという思い込みがある。
だけどこのリンク先の記事によると、そうでもないらしい。いや、むしろ緑は増加しているとのこと。
NASAの衛星データを分析したボストン大学の研究者たちによると、この20年で地球の緑が5パーセントも増加しているらしい。その面積を合計すると、アマゾンの密林雨林に匹敵するとのこと。
それは地球の人口の多くを占める中国とインドの植樹によるもの。両国は緑の植樹を進め、確実に緑地を増やしている。中国は環境改善を意図した植樹を行なっている。素晴らしいことだよね。
インドは耕作地を増やすことが主目的だけれど、結果として地球の緑を増やすことに貢献している。どちらも人口が多いだけに、その効果は日本人の感覚を超えるものになるんだと思う。
環境破壊を訴える人は、こうした情報を発信しない。無視しているのか目に入らないのかわからないけれど、とにかく地球の危機ばかりを訴える。そして善意の恐怖で人々に影響を与えようとしている。こうなると、どこか悪意に近いものを感じてしまう。
ボクたちはもっとポジティブな面に目を向けるべきだよね。これは地球環境だけではなく、人間関係についても同じ。他人のいい面を見る習慣を持つ方がいい。人間のマイナス面ばかりに意識を向けて他人を遠ざけていると、結局は自分が孤立してしまうと思う。
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