ファクターXに新候補が登場
新型コロナウイルスでよく使用される言葉に、ファクターXというものがある。
なぜ日本人は、ヨーロッパやアメリカの人に比べて新型コロナウイルスによる死者が少ないのか?
その要因をファクターXと呼ぶ専門家が増えた。つまりまだ明確な理由が明らかになっていないということ。
これまで登場したファクターXはなかなか興味深い。最初に登場したのは、日本人の多くがBCGを摂取していたということ。あるいは昨年に正体不明の風邪が流行して、日本人の多くが重症化しにくい免疫を持っていたという説もある。
麻生大臣の発言で有名になった、民度の高さという意見も根強い。罰則を課さなくても自粛できる国民性がファクターXではないかという人も多い。普段からマスクをすることが習慣となっていることを、ファクターXにあげている人もいる。
昨日、大阪府と京都大学の山中教授、そして大阪市立大学が提携することで、新型コロナの治療薬やワクチン開発が進められることが発表された。山中さんは以前からファクターXについて言及されているので、この開発によってファクターXの正体が明らかになるかもしれない。
そんなファクターXに、新しい候補が登場した。
その新候補が納豆、オランダの研究者たちが、新型コロナウイルスの重症化を防ぐのに、ビタミンKが効果的であることを発見したそう。ビタミンKは動脈や骨の健康に欠かせないもので、新型コロナの症状緩和と関連していることがわかった。
このビタミンKにはK1とK2があり、K2のほうが吸収されやすい。そのK2を多く含むのが、チーズと納豆らしい。特に納豆はかなりの優れものとのこと。記事から抜粋してみよう。
『納豆には1パック(40g)あたり約240μgものビタミンK2が含まれる。ちなみに、ドイツ栄養学会(DGE)の推奨する1日の摂取量が51歳以上の女性で約65 μg、男性で80μgであることからも、その豊富さがわかるだろう』
納豆を1パック食べるだけで、必要量の3倍ものビタミンK2が摂取できる。そういえば納豆の本場である東北は感染者が少ないような気がする。我が家も納豆は常食しているので、ちょっと嬉しくなる記事だった。
だけどもし納豆がファクターXだと証明されたら、スーパーの店頭からあっという間に納豆が消えてしまうだろう。あまり長期間買いだめできない食品だから、ファクターXじゃないほうがいいかもね。
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