変化の波は容赦なく来る
現実世界が諸行無常なのはわかっている。一瞬たりとも同じ状況が続くことはない。こうしてブログを書いているあいだにも、誰かが生まれ、誰かが死んでいる。そのことをわかっているつもりだけれど、想定外の変化を目の当たりにするとあわててしまう。
昨日、あるニュースを見てぶっ飛んだ。
神戸三宮の東急ハンズが今年の年末に閉店する。理由はネット販売に対抗できないところへ、新型コロナによって大幅に集客数が落ちたから。場所的にも不利なのは事実。阪急電車やJR三ノ宮駅の南側は、センター街を中心とした商業地帯になっている。旧居留地やハーバーランドにも直結しているので、人の流れは南側が中心となっている。
だけど東急ハンズがある北側は異人館通りへの中継点のような場所で、飲食店が中心となった雑多な雰囲気。だからこそ生田神社の参道に沿った東急ハンズは、このあたりのランドマークのような素敵な存在だった。
ボクが京都にいるころは、神戸にきたら必ず立ち寄った。神戸に引っ越してからも、数えきれないほど訪れている。購入するものは大したことはないので、お店にとっては優良顧客とは言えないだろう。だけどボクは神戸の東急ハンズが大好きだった。それだけにかなりショックを受けている。
さらに同じ昨日、同様のニュースを見てショックを受けた。
西武が月末閉店 県庁所在地に百貨店ゼロの県に 西武グループ創業者の地
滋賀県の大津市にある西武百貨店が今月末で閉店する。まったく知らなかったので、これまたショックだった。大津の西武は、まさに大津市のランドマークのような建物。高校生のころから何度も来ているお店なので、いつまでもあの場所にあるような気持ちでいた。
滋賀県の石山寺方面にドライブするときは、必ずこの百貨店の前を通る。その東側にあるプリンスホテルと並んで、大津市の象徴のような建物だった。高校生のころまでボクは京都と滋賀県の県境にある山科に住んでいた。だからよく大津には遊びに来ていたんだよね。
これが変化だということ。何の前触れもなく、変化の波は容赦なくやってくる。
だけど何かがいつまでもあると思っているほうが、明らかにまちがっている。お店に継続して欲しいのなら、もっと売上に協力すればよかっただけのこと。店舗が閉店するのは、頻繁に利用しなかったボクたちにも責任があるんだからね。
つまるところ、変化は受け入れるしかない。でないと街も人間も新陳代謝していかない。こうした報道を見てショックを覚えるのは、変わることを恐れる人間の心理作用なんだと思う。
それは自分の心に存在する変化への抵抗を象徴しているのかも。新しい自分になりたいと思っていても、そうした抵抗が邪魔をしている可能性がある。だからこうしたニュースを知ったとき、自分の感情をチェックするといいと思う。きっと自分の変化に抵抗している『何か』が見えてくるはず。
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