時間旅行で富豪になれる?
昨日発表されたAppleのiPhone13。期待された指紋認証の復活は見送られ、初めてのFace ID機種であるiPhoneXのユーザーたちをがっかりさせたらしい。ぼちぼち機種変更を考える年数なので、マスク生活での不便解消を期待したからだろう。そのせいか、発表と同時にAppleの株価が下落した。
そんなAppleのiPhone関連で、ちょっと面白い記事が目についた。
ジョブズが「iPhone」を発表した日にアップル株を「100万円」買っていたら、今いくらになっていた?
なんとも負け惜しみ感の強い記事www でもタイトルの答えが気になって記事を読んだ。
AppleのCEOだったスティーブ・ジョブズが初めてiPhoneを発表したのが2007年の1月だった。ボクが初めてスマートフォンを手にしたのが2011年だから、そう思うと当時は世界を驚かす画期的な発表だったと思う。
その後のAppleは多少の浮き沈みがあったものの、いまやグローバル企業として世界のデジタル市場を席巻している。競争が激しいものの、どうにかAppleのブランド力をキープしている。
さて、タイトルの疑問の答えは?
リンク先の記事によると、2007年1月にApple株を100万円分購入したとすれば、いまは4518万円になっているとのこと。す、すごい!
もしタイムマシンがあったとしたら、2007年に戻ってApple株を購入することで大儲けできるかも。100万円なんていわないで、もっと多額の資金をつぎ込みたいと思うだろう。
映画の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』2作目で、未来のスポーツ年鑑を手に入れて大富豪になったビフと同じパターンだよね。だけどもし本当にタイムマシンがあったとして、過去に戻ることで富豪になれるだろうか?
やってみないとわからないけれど、ボクは疑問に思っている。バタフライ効果という言葉に象徴されるように、過去に戻って現在とちがう行動をとった場合、同じ未来が待っているとは思えないから。
現在というのは、すでに確定された過去によって成り立っている。Appleのような大企業なら、いまと変わらず成長していた可能性が高い。時代のニーズも、科学技術の進化も、人々の期待も沸点に達していただろうから。
だけどたった一人の人間がいまとちがう株の購入を行うことで、『何か』が変わってしまうような気がしてならない。少なくともいまと同じ世界が存在するとは思えない。大儲けした人は過去の歴史にない消費をする。人間関係も変化するだろう。そうした変化が波及して、『何か』変えてしまうと思う。
そうなるとAppleは倒産して、別の企業が現在のスマートフォン業界を仕切っているかもしれない。あるいはさらに成長して、100万円の投資が4億円になっていることも考えられる。とにかくボクたちが知っている世界とはちがう物語が展開されていると思う。
つまりいいたいことは、『たられば』というのは単なる妄想でしかないということ。ああすればよかった、なんていまになって考えてもなんの意味もない。時間の浪費でしかなく、『いま』という時間を無為に過ごすことにしかならない。思考の遊びとしては面白いけれど、真剣に考えるようなことじゃないんだろうね。
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