普通の経済感覚なら大丈夫
世の中にはいろんな詐欺がある。特にネットがらみの詐欺は巧妙化していて、次々に新しい手法が登場してくる。ただ全体としては小手先だけの詐欺が多く、普通の経済感覚があれば問題のない場合がほとんど。昨日見かけた記事も、そんな詐欺に関する注意喚起だった。
商品価格は安い、でも配送料は数万円 Amazonで相次ぐ 会計前に突如送料が発生する例も
Amazonで相次いでいるという事例。といってもAmazonの直販ではなく、マーケットプレイスで出品されている商品限定。リンク先の記事タイトルでもわかるように、商品価格を大幅に下げて、高額の配送料を請求するというもの。
これは厳密に言えば詐欺ではない。提示されている金額以上の請求をするわけじゃないから。とにかくライバルの多いマーケットプレイスでの競争に勝ち抜くため、少しでも目立つように商品価格を下げているのだろう。
リンク先の記事で紹介されていた事例を抜き出してみる。
『Maxoneというメーカーの外付けHDD(容量1TB)のページでは販売元の多くが1万円前後の価格で商品を取り扱う中、「LORTEP」というショップは2863円と半額以下だった。一方、送料は8600円と表示されていた』
『PFUのキーボード最上位モデル「HHKB Professional HYBRID Type-S」(直販価格:3万6850円)を商品価格1万9866円、送料を5万9000円に設定した事例もあった』
Amazonを利用したことがある人なら、おそらくこんな事例を山ほど見ているだろう。だけど商品価額が安いからといって、それだけで購入する人は少ないと思う。普通の経済感覚を持っている人なら、最終的にカード決済で落ちる金額をチェックするはず。
商品欄では送料が隠されていて、カートで精算しようと思うときに初めて送料が表示される悪質な業者もあるらしい。だとしても注文確定をする前に金額のチェックをするのが普通。そこで送料に気づかないとしたら、常に詐欺師のカモにされている不注意な人だと思う。
商品価額を下げて多額の送料を取っていても、その合計額が一般的な金額になっている業者がほとんど。だけど先ほどの2つ目の事例はかなり悪質。送料で既に本来の商品価格を超えている。これはさすがに犯罪一歩手前の匂いがするなぁ。
このAmazonの事例に関して言えば、悪質な業者に騙されない方法は簡単。マーケットプレイスの商品を購入しなければいい。販売業者欄を見て、Amazonの扱いかどうかチェックするだけのこと。ボクもAmazonで商品を購入する場合、マーケットプレイスは避けている。
その理由は金額よりも、商品取り扱いに関する不安。以前、Amazonのマーケットプレイスで中国企業の出品する商品を買ったことがある。結果として指定どおりの支払いだったし、商品も無事に届いた。ただそこに至るまで、余計な不安で悩まされることになってしまった。
まず商品の到着日付がいい加減。遅れる理由が書かれたメールが到着しても、まともな日本語ではないので判読不能。さらにまだ商品が到着していないのに、「配達しましたが不在だったので持ち帰っています」というメールが届いたりした。こんなやり取りだけで、かなりのストレスになる。
だからAmazonは頻繁に利用するけれど、マーケットプレイスの商品はそれ以来避けている。きちんとした業者があるのはわかっている。だけど信用できない業者が存在するのも事実。だからわざわざそんな危険な領域に踏み込まないのがベストだということ
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